全国

森田 佳恵

くめがわ電車図書館における文庫活動の考察~電車という空間がもたらす付加価値のデザイン~

はじめに 東京都東村山市にあるくめがわ電車図書館(写真1)は、引退した西武鉄道の車両(1)を使用した地域文庫である。住宅街に置かれた黄色い電車は目を引く存在感が...

喜多村 剛生

北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想にみるアートによる創造的まちづくり   ―企業メセナによる創造経済とソーシャルグッドの実現―

はじめに 近年、まちづくりの手段として、アートを活用する所謂「アートプロジェクト」は全国的にみられるようになった。しかし行政が大きく関わる大規模な芸術祭*1を除...

藤田 健次

秋野不矩美術館における展示活動について

はじめに 秋野不矩(1908~2001)は、昭和初期から平成にかけて活躍した日本画家である。 戦後間もない頃、「世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して始まった...

山下 重人

痛みを希望へ変える眼差しをデザインする、『地域保健』の挑戦

はじめに 健康は人々の活動を支える重要な基盤である。また、その維持には課題の把握と改善策が不可欠である。森は、課題を「痛み」、改善策を「希望」と表現している*1...

三輪 喜良

日本科学未来館「インターネット物理モデル」に学ぶ展示デザインの未来像

はじめに 普段の生活で活用するのが当たり前となったインターネットは、1969年にアメリカの高等研究計画局(ARPA)で世界で初めて誕生したパケット通信コンピュータネッ...

佐藤 千愛

継ぐ、意志 ー四日市人形の再興ー

はじめに 両手の中に、コロンとおさまる四日市人形。それは、明治から令和という時を経てもなお、多くの人に愛されている(図1)。 本稿では「四日市人形」の再興から次世...

林 佐和子

本業焼と民藝の魅力を今に繋ぐ「瀬戸・ものづくりと暮らしのミュージアム 瀬戸民藝館」

はじめに 愛知県瀬戸市洞地区で江戸時代後期から約250年続く窯元「瀬戸本業窯」が、2022年「瀬戸・ものづくりと暮らしのミュージアム 瀬戸民藝館」(以下、瀬戸民藝館)...

松村 恭子

誰もが参加者でありアーティストである ――かがわ・山なみ芸術祭――

はじめに 海の復権をテーマに開催される瀬戸内国際芸術祭(以下、瀬戸芸)の中心地となる香川県では、中山間地域でもアートイベントが盛んに行われている。その1つが「か...

大塚 貴船

受け継がれる日本の伝統技術「からくり」の進化と発展 ー江戸から未来へ、時を刻むからくり人形時計ー

Ⅰ.はじめに 2022年に30周年を迎えた、からくり人形時計『白浪五人男』は、老朽化に伴い「令和の大改修」と言われる全面リニューアルが行われ、現在は建設当時の外観と動...

利齋 泉

アートパラ深川おしゃべりな芸術祭 ー 対話を通じて共生を目指す市民芸術祭

はじめに 「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭(以下、アートパラ深川)」は、東京都江東区の深川エリア(門前仲町、清澄白河、森下)と豊洲エリアで開催される、障がい...