東北

下野 利英

石碑が語る飢饉への二人の対応とそこから分かる継承される歴史の魅力

1【はじめに】 江戸時代の南部藩管内では冷害による凶作のために飢饉が多発した。この時代を生きた二人はどのように対応したのかを調査を行う。一人は僧侶の鞭牛(1710-8...

堀井 和彦

「大黒様のお歳夜」 山形県庄内地方に残る伝統行事 ~文化の継承~

はじめに 山形県の北部、日本海側に位置する庄内地方に伝わり、毎年12月9日に行われる「大黒様のお歳夜」における伝統行事の文化的価値について考察し、その課題と展望に...

難波 恵子

青森県津軽地方の「こぎん刺し」―農民女性の知恵と工夫が繋ぐもの

はじめに 藍染の麻の野良着に白い木綿糸でびっしりと刺された、緻密で複雑な幾何学模様が特徴の「こぎん刺し」は、青森県津軽地方の一部に伝わる刺し子(刺繡)の一種で...

小田 春枝

南部菱刺し ー厳しい冬を支えた美しい技ー

はじめに 南部菱刺しは青森県の南部地方に伝わる刺子であり、庄内刺子、こぎん刺しとともに日本三大刺子のひとつである。農家の女性たちの手で生み出され、受け継がれる...

後藤 しず香

秋田人形道祖神プロジェクト(ANP)~伝統文化継承におけるコミュニティの未来~

はじめに 秋田県内に分布する人形道祖神の魅力を発信するユニット、秋田人形道祖神プロジェクト[1](以下「ANP」という)の活動と、日本三大火祭りでもあり観光資源と...

芳賀 謙治

人と人と緩やかな温かさ感じるまんじゅう−あわまんじゅうの和−

はじめに 会津柳津町には、伝統あるものが豊富にありその中で「あわまんじゅう」(1)という和菓子があり生地が「あわ」、中は餡子が入っている。この町のみ年中存在し...

武田 要二

「新浜地区 3.11東日本大震災後の 持続的発展に向けた復興活動」の考察 ~新浜の人・自然・なりわい・生活の歴史と今、そして未来へ~

□はじめに 東日本大震災の巨大津波で被害を受けた仙台市沿岸部新浜の暮らし再興の営みから、地域への想い、強い危機感をみつめ、同地区の持続的発展に向けた復興活動を考...

藤澤 弥生

挑戦をつづける美術館 ~諸橋近代美術館~

はじめに 福島県の磐梯朝日国立公園内にある諸橋近代美術館(以下、モロビ)[1]は、 太平洋と日本海をつなぐ磐越自動車道の真ん中あたりにある猪苗代湖から磐梯山のふも...

宮田 るり子

年神様と秋田の民をつなぐ ーハタハタずしの考察ー

はじめに 秋田の冬は15センチほどの魚であるハタハタ(3)の接岸予報に始まり、水揚げに期待が集まる。正月準備を終えた大晦日、秋田で生まれ暮らした母は今もこの日を「年...

佐藤 悦子

出羽三山と羽黒山伏について

1.はじめに 久しぶりに地元に帰省したときに登った羽黒山で見かけた山伏の方々と、白装束を着て一緒に登っていた方々を見かけ、羽黒山が修行の場であったことを思い出し...