2023年3月

宮本 かすみ

子どもたちへの普遍的な愛 ~楽曲『思い出のアルバム』に込めた想い

はじめに 50代以上は『思い出のアルバム』という楽曲を耳にしたことや実際に歌ったことがある人は多いのではないだろうか。また自分の子どもの卒園・卒業式で耳にしたこ...

片岡 美啓

加賀屋新田会所跡(加賀屋緑地)の保存と活用 ー未来への継承のためにー

はじめに 本稿では、大阪市の史跡・有形文化財に指定されている「加賀屋新田会所跡(加賀屋緑地)」を取りあげ、その保存と活用について考察し、未来へ継承するための可...

息才 博

旧神谷伝兵衛稲毛別荘~保養地の歴史的空間を伝える別荘建築の存在~

はじめに 旧神谷伝兵衛稲毛別荘は、国道14号線沿いの海岸段丘の上、黒松に囲まれた庭園にある千葉市民ギャラリー・いなげ内に存在する建築物である。1918年(大正7年)に...

服部 真由子

揚輝荘〜文化財としての価値と時代に流されないために大切なこと〜

揚輝荘は、名古屋の近代数奇者が建てた別邸である。ベンガラ色の山荘風迎賓館や池に浮かぶ優雅な橋、池泉回遊式の庭などを持つ。街の喧騒をよそに、静かな庭園や建物を楽...

三田 和紀

横浜市在住A氏による人生最期のライフデザイン (ACP実施の前後における絵の変化から見るライフデザインの変化)

2025年には団塊の世代が75歳以上となり、5人に1人が後期高齢者になる。国はこれに備えて住み慣れた街で最期まで暮らせる仕組みである「地域包括ケアシステム」[1]を構築し...

竹内 百合

「丘のまち」に生まれた土産品 とうきび人形が伝えること ―観光とまちづくりの視点から―

はじめに 北海道美瑛町では、2019年の観光入込客数が240万人を超えた。観光客が増え始めた1980年代後半、地元には土産品が少なく、酪農業を営む嵯城幸子[1]は「美瑛らし...

芳賀 謙治

人と人と緩やかな温かさ感じるまんじゅう−あわまんじゅうの和−

はじめに 会津柳津町には、伝統あるものが豊富にありその中で「あわまんじゅう」(1)という和菓子があり生地が「あわ」、中は餡子が入っている。この町のみ年中存在し...

堀 弘毅

街づくりを支える高架下『TauT(トート)阪急洛西口』

【はじめに】 TauT(トート)阪急洛西口(以下、トートとする)は京都洛西エリア(註①)に存在する阪急洛西口駅-桂駅間の高架化により誕生した高架下空間を活用した新し...

渡部 由紀子

明治神宮の森、都市においての自然の重要性

はじめに 大都会東京にある巨大な森「明治神宮」鳥居をくぐると樹木のトンネルが出迎え、先ほどまでの喧騒は何だったのかと思えるほどの静寂が訪れる。空を覆う木々の...

上村 由依

“継承の意思”-1000年を越えて宝物を今日に継承する、正倉院の管理と保存の根源-

はじめに 芸術作品は使い古されるものではなく、鑑賞され、継承されるものである。今日を生きる人々にとって、このような認識は自明に思える。美術館や博物館を訪れると...