中国

池田 佳織

日常と信仰の歴史的建造物 備後地方に点在する辻堂

はじめに 備後地方に点在する辻堂の現状の評価と今後の展望について論ずる。 1.備後地方の辻堂の概要 広島県と岡山県をまたぐ備後地方に、地域の人から「お堂」(ま...

亀本 準子

広島市三篠地区における藍の復活

1.日本での藍染めの歴史 「ジャパン・ブルー」と称されるように、日本の生活には藍色が深く根付いている。屋根瓦や着物、手ぬぐい、浮世絵の鮮やかな藍色など、思い起こ...

加賀谷 恵美

今こそ見直したい石見焼 〜愛らしい台所の働き者〜

陶器製の水甕や蓋壺は、高度経済成長期前まで人々の生活を支える道具であった。台所では井戸水を汲み置いたり、味噌や梅干しは各家庭で作ることが多く醸造用や漬物・塩な...

谷山 令及

珍しい浜を手作りで観光スポットにした「鳴り石の浜プロジェクト」

1、はじめに 鳥取県中部の琴浦町赤崎では、誰にも知られていなかった海岸の魅力に気づき、様々な工夫によって観光スポットに育て上げた「鳴り石の浜プロジェクト」が...

林 清尚

平成の市町村合併後10年 すべては「あば村宣言」から始まった~岡山県津山市阿波~

1.はじめに 農山村における地域おこしのための事業は、国の各省庁が所管しており認可が必要である。事業を始めるにあたって、先ず事業内容の説明が国から都道府県、市...

姫路 紀

宇部市渡辺翁記念会館を文化資産として再認識し、公共施設として存続の方向性を考える

1.はじめに 山口県宇部市にある、宇部市渡辺翁記念会館は宇部市民館として親しまれてきた多目的ホールである。特に音響効果に優れていることから、著名な音楽家の演奏...

大谷 見矢子

人をつなぐ、熊山英国庭園

1、はじめに 岡山県内には熊山英国庭園と深山イギリス庭園の2つの英国式庭園が存在する。 熊山・深山両庭園は植栽[1]の基本として、ウィリアム・ロビンソン(1838-1935...

阿部 郁夫

広島県立歴史博物館の景観と課題

1.はじめに 広島県のJR福山駅北口すぐにある福山文化ゾーン内の1施設として、広島県立歴史博物館がある。 地域の文化資産であるこの博物館について、館設立までの...

大田 正章

岡山の現代陶芸作家によるインターネットを活用したセルフプロデュース

1 はじめに 陶芸作品のネット販売は他の素材より難しいと考える。「オリジナル」「立体」「ワレモノ」「高価」で梱包も難しく送料も比較的高い。 実際、芸術作品を主に扱うサイ...

後藤 順子

「倉敷ガラス」の継続と可能性

はじめに 初夏に倉敷ガラスのコップ[写真1]で麦茶を飲むと、筆者は「夏が来た」と実感する。この手仕事で作られたコップは職人の姿や背景までも想像させる。では、なぜそ...