2019年3月

福田 智子

かわさき原産の甘柿 禅寺丸柿 ー柿の継承活動から見る文化的意義の考察

はじめに 「柿生ふる柿生の里、名のみかは禅寺丸柿、山柿の赤きを見れば、まつぶさに、秋が闌けたる」(北原白秋 歌集『橡』より)[1] 白秋の歌に詠まれた禅寺丸柿は、...

若尾 憲治

尾州半田、醸造に醸された街並み

1 はじめに 愛知県半田市は、知多半島中央部、名古屋の南約35kmにある人口12万人の知多半島の中核都市である。 2010年、半田市の中核企業、㈱ミツカンホールディン...

金子 和子

博多湾に浮かぶ島~能古島が市民の憩いの場であり続けるための空間デザインついて

●はじめに 福岡市の海岸線の距離は約60㎞である。その両サイドは外洋の玄界灘に面しているが、博多湾のほとんどは海の中道から続く志賀島と能古島に遮られた内海となって...

原 順子

建造物の存在価値-横網町公園と東京都慰霊堂

はじめに 2018年7月に初めて横網町公園を訪問した。関東大震災*1の現場とは知らず、ただ伊東忠太*2設計の東京都慰霊堂が見たかったのだ。それは不思議なオーラを放ちそこ...

鈴木 隆雄

会津 昭和村の「からむし織」~受け継がれ進化する伝統技術~

Ⅰ はじめに からむし織は「風をまとうように軽く、湧き水のように涼やかな類稀なる極上の織物」と称される。[写真1]この苧(からむし)は縄文土器の文様をつける縄として...

大西 祐子

越谷のオビシャ−継続と多様性 −

〈はじめに〉 越谷市では年の初めに的射を行う行事「オビシャ」が多くの神社で行われ、市内全域に分布している。その中のいくつかを調べ時代や環境の変化の中、継続し多...

小森谷 環

情景演出プロジェクト『又見平遥』〜観光資源としての演劇のかたち〜

はじめに 中国第五世代の映画監督である張芸謀と王潮歌、樊(ハン)躍の3人がチームとなり演出を手がけた山水実景演出『印象』シリーズ(註1、図1)が中国南方の世界遺産...

江藤 徳夫

ワンドが創る淀川の景観

1.はじめに 大阪平野を流域とする淀川は治水・利水・利用・環境に対応した改修工事により中流下流 域は全域において人手が加わっている。 木津川、宇治川、桂川の三川...

梶原 照明

「聴竹居」自然エネルギーを生かした環境共生住宅の魅力

はじめに 「聴竹居」は京都帝国大学教授・建築家の藤井厚二(1888~1938)の5回目の自邸として建てられた。天下分け目の合戦で有名な天王山を背後に桂・宇治...

奥山 貞三

新宿ゴールデン街の過去・現在・未来

1.はじめに 新宿ゴールデン街は、第二次世界大戦後に建てられた木造長屋建ての店舗が、狭い路地をはさんでマッチ箱のように並んでいる。ケヴィン・リンチの『都市の...