2020年3月

松山 妙子

福岡市立福岡市美術館、いままでの歩みと、未来への布石

1.はじめに 都心部に近接し水と緑に恵まれた大濠公園の中にあり、福岡城跡、鴻臚館跡を有する舞鶴公園とともに、市民の憩いの場として、歴史、文化、観光の発信拠点とし...

志賀 薫

西宮・宮水がもたらした醸造と生活の文化について

1、はじめに 大阪から神戸までの阪神間の真ん中あたりにある西宮。「宮水」は西宮の一部の地域でのみ湧出することからその名が付き、また、その一帯は宮水地帯と呼ば...

佐藤 あさひ

英国における広告のジェンダー表現と変化

広告は商品やサービスの情報を提供するだけではなく、消費者の願望や欲望を映し出して来た。広告に描かれるシーンや人々は時代により変化する。ソーシャルメディアが普及...

檜野 佳央里

琉球・沖縄における食文化形成の独自性について

1.はじめに 琉球・沖縄では、気候や風土、国家や歴史、民族や宗教等々により多様な食文化が形成・発展している。 そこで本稿では、沖縄本島を中心に琉球國より歴史に...

田尻 健二

中野駅周辺の多様な景観を生み出す地域住民の主体性と権力の均衡状態

1. 目的 近年世界中の都市の均質化が指摘される中、その影響を逃れていると考えられる中野駅周辺の景観とそれを可能としている要因について、一区民としての当事者感覚...

光藤 功雄

宝塚音楽学校旧校舎を利活用した宝塚市への観光客誘致

はじめに 宝塚音楽学校旧校舎は、2008年度に近代化産業遺産(註1)として認定されている。本稿では、宝塚歌劇団生徒を多数輩出した宝塚音楽学校旧校舎の歴史と、宝塚市...

成瀬 友美

徳川家康公の故郷で守り継がれた歴史的眺望「ビスタライン」

ここでは我が街、愛知県岡崎市にある歴史的に価値のある景観の1つ「大樹寺から岡崎城天守への眺望景観」通称ビスタライン(注1)を取り上げることにする。 ビスタライン...

小田原 幸子

千葉県市川市の神社における『湯花神事』を考察する

はじめに 私が住む市川市に 白幡天神社と葛飾八幡宮と呼ばれる神社がある。700m程の距離に位置する二社は源頼朝の時代には既に創建されていた古社である。 双方の神社...

戸井田 典子

埼玉県の民俗芸能 「下間久里の獅子舞」 ー民俗芸能としての資産評価と継承について考察ー

1.はじめに 埼玉県には伝承されてきた多くの民俗芸能[1]がある。その1つに獅子舞[2]があり、全国の中でも伝承地の多さは屈指のもので県内に約200箇所ある[図1]。 ...

三池 実由

石の街宇都宮ー変化する石蔵文化と景観

はじめに 著者は東京で生まれ育ち、生活の都合で現在宇都宮と二拠点生活をしている。東京でも大谷石の石蔵を店舗にしているものが青梅市にある(図1)。そこは織物の産地...