受賞レポート

藤内 和博

鷲宮催馬楽神楽にみる持続可能な郷土芸能伝承のあり方

埼玉県久喜市に鷲宮神社という古い神社がある。この神社には神社の祭礼に合わせて、鷲宮催馬楽神楽が奉納される伝統芸能が、今日も続けられている。平安時代の歌謡の一種...

大川 友成

エルププロムナードの歩行空間におけるデザインの有用性について

はじめに ドイツ・ハンブルグ市は都市州であり、正式名称は自由ハンザ都市ハンブルグ(Freie und Hansestadt Hamburg)である(1)。ドイツ北部に位置するハンブルグ州は、北...

平島 由美

アクロス福岡ステップガーデンー建築デザインが発するメッセージとその持続性ー

1.はじめに 福岡市天神の西鉄福岡駅を出て中洲方向へ向かうと、天神中央公園⑴とアクロス福岡ステップガーデン⑵が見えてくる。本稿では、このアクロス福岡ステップガー...

権田 俊枝

伊勢崎銘仙の彩りを日常に取り戻す ―100年前の“文化を織りなおす”Ayの挑戦―

はじめに 群馬県の南東部に位置する伊勢崎市は、かつては養蚕地帯として織物産業を基幹に発展し、特に明治から昭和初期にかけて「銘仙」と呼ばれる平織物の一大生産地と...

津下 陽子

デジタル時代の美術館―アーティゾン美術館の挑戦―

1 事例について評価しようとしている点 インターネット、スマートフォンやタブレット、それに付随するサービスや娯楽の出現により、現代の人々、特に若者のマインドと...

後藤 順子

「倉敷ガラス」の継続と可能性

はじめに 初夏に倉敷ガラスのコップ[写真1]で麦茶を飲むと、筆者は「夏が来た」と実感する。この手仕事で作られたコップは職人の姿や背景までも想像させる。では、なぜそ...

瀧川 紀子

鼓童「アース・セレブレーション」から生まれた “たいこのこども”になれる時間のデザイン

はじめに 人口減少が加速する島で、何ができるだろうか。 その可能性に、光を照らす取り組みがある。日本海に浮かぶ人口53,049人〔1〕の島が、ジャパンガイド2018「訪日...

藤川 欣智

アートとホテルの関係性において、有意義なコミュニケーションが生まれる可能性

はじめに 東京都汐留にある「パークホテル東京」のアートを活用した取組みを調査。 地域活性化事業でアートを使用している、新潟の「越後妻有大地の芸術祭」の取組みを...

田中 美由紀

「青柏祭の曳山行事-でか山」持続可能なイベントデザインの考察

はじめに 石川県能登地方は祭りの宝庫と言われている。なかでも「青柏祭の曳山行事 でか山」(以下「でか山」*1と略す)は引手として誰でも参加が可能で春の訪れと共に...

高松 秀岳

消えゆこうとする伝統行事を前に ~千秋の盆綱復活から見えるもの~

はじめに 地域における伝統行事の消滅は身近な歴史文化の消滅であり、途絶えてしまうと復活させるのは容易ではない。茨城県には盆綱という盆行事を伝承する地域がある。...