2021年3月
世田谷区の九品仏(くほんぶつ)の名で親しまれている「九品山唯在念佛淨眞寺」の歴史的・文化的価値について
はじめに 私の住んでいる町に身近にあるお寺の「九品山唯在念佛淨眞寺」を歴史的・文化的価値を考察する。 「九品仏」とは、同寺に安置されている9躰の阿弥陀如来像の...
角川武蔵野ミュージアム -新しい「岩」の出現-
はじめに 2020年春、埼玉県所沢市に「岩」が出現した。巨石を運んできたわけでもなく、隕石が落下したわけでもない。人知によってもたらされた岩である[写真1]。 ...
有松の町並みとともに歩んだ世界に誇る絞り技 有松絞り ~江戸情緒のさらなる飛躍~
はじめに 名古屋駅から電車で20分ほどのところにある有松は、重要伝統的建造物群保存地区(資料①)であるとともに伝統産業である有松絞りが有名で、日本遺産 [1] ...
河内音頭の歩みと今後の発展
1.はじめに 私は、就職、そして結婚を機に大阪府の柏原市に生活の基盤をおいた。柏原市では、毎年10月から11月の季候の良いときに大和川の河川敷で『柏原市民総合フェ...
愛知県田縣神社の豊年祭 ~生殖器崇拝のルーツとは~
はじめに 名古屋市からほど近い愛知県小牧市の田縣(たがた)神社にて「豊年祭」が毎年3月15日に行われる。これは、男性の性器をかたどった大小の男根像とともに宮司や神...
東京下町・浅草神社が提唱する日本の新しい習慣『夏詣』
1.はじめに 東京都台東区の浅草神社(東京都台東区浅草2-3-1)が、「ニッポンの新しい習慣づくり」と題して2014年から始めた夏詣は、神社境内での茅の輪くぐりに七夕飾...
川越「菓子屋横丁」ー文化資産としての考察と今後の展望ー
1. はじめに 「菓子屋横丁」とは、埼玉県の南西部に位置する川越市の観光名所の一つである(1)。重厚な蔵造りの町並みが続く「一番街」を過ぎ、「札の辻」交差点を曲が...
港町神戸と神戸布引ハーブ園の融合による景観的魅力
1.はじめに 近年は自然の猛威による豪雨災害が発生している。この神戸布引ハーブ園の場所も被災地だった。その場所は集中豪雨にて斜面崩壊後、神戸市政100周年を記念...
歴史的文化財を・残す、生かす 〜神奈川県立歴史博物館(元神奈川県立博物館)・旧横浜正金銀行本店〜
はじめに 横浜の町並みは、安政6(1859)年に諸外国からの要求に答えた開港により作られていった。当時は、横浜村と呼ばれ住民350人位の小さな漁村であったが、10年後...