2019年3月

細谷 リノ

年中行事を継承するために―千葉県大網白里市池田上谷津のえびす[1]講の場合

はじめに 筆者は、地域に伝わる年中行事が存在しない団地のようないわゆる新興住宅地で生活してきた。本学で地域に根差す年中行事等について学び関心を持つようになった...

鴇田 一章

自然へ還りつつある島『猿島』(神奈川県横須賀市猿島 文化資産評価報告書)

はじめに 「猿島」とは神奈川県横須賀市に所在する東京湾最大の自然島である。 かつて旧陸・海軍の要塞と使用され、一般人の立ち入りが制限されていた。そのため豊富な...

籔内 しずか

宮城県仙台市における震災の記憶の伝承活動のデザインについて〜100年後、1000年後まで語り継がれるために〜

1 はじめに 宮城県仙台市における震災記憶の伝承活動について述べる。 (1)所在地 宮城県仙台市 (2)震災の記憶の伝承手法について 震災時の記録の朗読、本人語り...

鍬初 梨紗

日本の伝統をデザインする─京都・上羽絵惣における事例の考察─

はじめに 京都市下京区に店を構える上羽絵惣株式会社(以下、上羽絵惣)は、江戸時代から260年以上続く、現存する日本最古の絵具屋である[図1]。歴史ある絵具屋は現在、...

寺一 博雄

東京都庭園美術館にあるアール・デコの館「旧朝香宮邸」が問いかけること

1.はじめに アール・ヌーボー、アール・デコ、そしてモダニズムへと変化する19世紀から20世紀初頭の建築、及び室内装飾において、短い期間に世界で花開いたアール...

田島 奈々

半島の突端から伝える「またいちの塩」と塩づくり

1.はじめに 福岡県糸島市、糸島半島の突端に在る「工房とったん」(図1)では、天然塩「またいちの塩」がつくられている。本稿では、「またいちの塩」の展開について、塩と...

後藤 直幸

『神長官守矢資料館』 自然と建築の一体化が生む空間  藤森ワールドの原点

はじめに、 白大理石の床と漆喰の壁、トップライトからの自然光が織りなす白い空間、加えて世界的にも珍しい靴を脱いで作品を楽しむ秋野不矩美術館。どんぐり帽子の芝棟...

河野 百夏

鹿沼秋まつりにおける彫刻屋台について

1 はじめに 鹿沼秋まつり(以下、秋まつり)は、毎年10月第二土・日曜日に栃木県鹿沼市(栃木県宇都宮市に隣接する人口約10万人の市)の今宮神社で行われる例祭である。秋ま...

松井 宏樹

山口県防府市の地場産業である鋳造技術を活かした「鋳田籠(ちゅうたろう)」に関する取り組み

はじめに 鋳造とは、熱で溶かした金属を鋳型に流し込んで目的の形をつくることであり、鋳造によりできあがった物を鋳物と呼ぶ。鋳物づくりは、紀元前4000年ごろにメソポ...

青木 秀之

那須烏山市の「山あげ祭り」についての考察

はじめに 栃木県には様々な祭りが存在する。その中でも共に世界遺産に登録されている那須烏山市の山あげ祭りと、日光二社一寺の行事を取り上げる。これらは人々により受...