2024年3月

佐藤 正行

川に景観と人をよび戻す多自然川づくり方式で、「いたち川」はどう変わったかー横浜市栄区「いたち川」

(1)はじめに 本稿では神奈川県横浜市栄区に流れる「いたち川」を取り上げる。このいたち川は、1960年頃には緑がひろがり田んぼも多くあったが、1970年頃から都市化が...

大石 舞

―後世に残す登呂遺跡の意義と課題―

1. 基本データと歴史的背景 1-1. はじめに 古代の遺跡が出土したのち、発掘調査後、公園施設として活用される場合は多々あるが、実際に遺跡を知ってもらう役割を果たせ...

牛尾 理恵

島根県西部石見地方における、石州赤瓦の大型風土サイン

一 陶器を屋根に乗せるまち 島根県西部、石見地方では、石州赤瓦による混ぜ葺きの家並みが特徴である。 石州瓦は、日本三大瓦の一つで、陶器瓦業界では全国シェア第2...

榎本 恭子

『湘南ひらつか七夕まつり』~伝統を継承する「市民飾り」の制作と発展の可能性~

はじめに 神奈川県平塚市の「湘南ひらつか七夕まつり」は、日本七夕三大まつりに数えられる。 湘南ひらつか七夕まつりになくてはならない、『市民飾り』を実際に制作し...

奥抜 明美

王子狐の行列における文化的価値と今後について

王子狐の行列における文化的価値と今後について 1)基本データと歴史的背景 名称 王子狐の行列 開催場所 東京都北区王子二丁目三十番十四号 装束稲荷神社 東京...

森田 裕子

沖縄「喜如嘉の芭蕉布」継承のかたちー「本物」という概念をデザインするー

はじめに 沖縄の伝統染織「喜如嘉の芭蕉布」(以下「喜芭布」と略す)では、伝統工芸の価値の問い直しがうまくいっているのではないか。柳宗悦著『芭蕉布物語』(註1)...

吉田 和美

民俗芸能の伝承に関わる一考察 ―奈良市上深川・八柱神社の神事芸能「題目立」を通して―

昨今の日本社会において頻繁に聞かれる言葉に「絆」「繋がる」などがある。これらの言葉は、人と人のつながりを意味する場面に使われることが多い。これは、翻ってわが国...

勝城 啓之

江戸城内郭 ―人びとを触発し、みちびく日本最大の城郭―

はじめに 江戸時代の城とは、藩の領主が居住し、政をおこなう場所であった。領民は、容易に入ることが許されず、天守や櫓をながめ畏敬の念を抱いて暮らしていた。将軍の...

中澤 篤

二十三夜講と二十三夜塔は「子ども食堂」に通じる

1)序章 私はほぼ毎日夜の散歩を欠かさず行っている。夜の散歩は月が出る時は月を見るのが楽しみである。特に満月の夜は一番の楽しみで、満月の景色を撮ってSNSに投稿を...

石川 眞紀子

『倶利伽羅龍王伝説』にみる新しい伝承のあり方

石川県河北郡にある高野山真言宗別格本山倶利迦羅山不動寺(以下、倶利迦羅不動寺と略)には倶利伽羅龍王伝説の伝承がある。(註1) 2021年4月には倶利伽羅龍王伝説を現代風に...