2018年9月

山口 美登志

「肥前やきもの圏」長崎県波佐見町の町づくりデザイン

はじめに “Comprador/コンプラドール” 17~19世紀にかけて長崎県波佐見地区では、長崎の出島からオランダ東インド会社を通じて酒や醤油...

松本 浩司

きっぷの誕生から変遷、その技術と文化を伝える「Kumpel」の活動

はじめに 「切符」「きっぷ」「乗車券」「乗車券類」はほぼ同じ意味だ。本稿では現在のJR東日本にならい、便宜上ひらがなの「きっぷ」に統一する。本稿の「きっぷ」は、...

遠藤 智美

隅田川震災復興橋梁5橋の色彩計画

はじめに 隅田川は荒川から分岐する支流のひとつで、東京湾に注ぎ込むまでに六区を経由し、多数の橋を有する一級河川である [資料2-1]。本稿では、台東区と墨田区に架か...

蔵本 澄恵

文身造形は野蛮か-ハジチが辿った道から見る社会-

1.はじめに つい30年ほど前までは、沖縄のお年寄の女性の両手指甲から腕にかけてハジチ[1][写真1]が見られた。ハジチとは、古くより沖縄諸島で継承された女性の習俗的...

大浦 生美

柏の葉キャンパスにおける子どもの居場所づくりの過程

はじめに 居場所づくりとは何か。2017年4月、街の居場所づくりFreddy (以下「Freddy」)は本格始動した[1]。本稿では2017年のFreddyの活動よりこの団体の子どもの居場所...

金子 可奈子

横浜にひっそりと提供されているバンメンを探る 〜県内実地調査とヒアリングからの考察〜

1.はじめに 日本の麺類はうどんやそば切以外すべて中国がルーツである[*1]。しかし日本において独自の発展を遂げた麺類は数多くある。 横浜の一部の中華店には「バン...

眞野 美奈

岡崎の誇り 八丁味噌とカクキュー

私の生まれ育った愛知県には、さまざまな食文化が根付いている。その中でも毎日の料理に欠かせない、愛知県民に最も馴染みがある食材と言えば、「味噌」である。いま、愛...

小林 厚子

日本が誇る伝統文化をつげ櫛で支える「櫛留商店」

Ⅰ.はじめに 近年、樹脂製品で成形の簡単な櫛が多く製造されているにもかかわらず手間のかかるつげの櫛をなぜつくるのか、そして珍重されるのかを考察する。つげ櫛専門店...

上條 美樹

群馬の「上毛かるた」 -「上毛かるた文化」継承のための一考察-

はじめに 群馬県には「上毛かるた」という郷土かるたがある。2017年に発行70周年を迎え、群馬県民や出身者ならば誰もが読み札を全て暗記しているといわれるほど県民に広...