伝統工芸

田中 宏治

江戸木目込人形に見る、日本の伝統工芸の現状と対策

1.江戸木目込人形について (1)歴史的背景 木目込人形とは、桐の木材を使用し、木彫又は桐の粉を糊で固めた桐塑を人形型にしたものに、数ミリの溝を彫った線(木目込...

山田 礼子

会津本郷焼 物に見るアイデンティティ

1.はじめに 祖母から譲り受けた“会津本郷焼にしん鉢”。郷土料理“にしんの山椒漬け”を作る為の陶器だ[資料1]。どこか見慣れた素朴な器は、幼...

高野 未来

時とともに進化し続けていく、HAKATA JAPAN

1. はじめに 福岡県福岡市博多区。この都市には織物、人形、張子、曲物など古くから今日まで伝わる工芸、いわゆる伝統工芸のまちとして盛んである。だが、それらは近年...

亀井里香

日本独自の染色技法、大阪における「注染」について

はじめに 飛鳥時代の三纈染に端を発するともいわれる「注染」は、明治時代に大阪で生まれた日本独自の染色技法である。職人技が生かせるとともに量産が可能なことから、...

佐藤昭子

ものづくりの町、墨田区のイメージアップ戦略、『3M運動』

はじめに 私の住む墨田区は、皮革、ニット、硝子、金属・機械産業等日用消費財生産の集積地で、住工商混合地域でもあるが、高度経済成長期以降は工場再配置や石油危機の...

福島寛子

奈良晒の伝承の形と未来への展望‐伝えるということ

1,はじめに 奈良は古くより奈良晒産業の栄えた地であったが、時代の変遷により衰退の一歩を辿り、多くの問屋や職人は蚊帳業者へと転身し奈良晒から離れてしまった。現在...

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