関東
旧横浜正金銀行本店・神奈川県立歴史博物館 その中に埋め込まれたストーリーと価値
1 はじめに 旧横浜正金銀行本店・神奈川県立歴史博物館は、現存する貴重な明治の近代建築である。本稿ではその設計者、妻木頼黄(1859-1916)に焦点を当て、頼黄の活動及...
文化遺産評価報告書~国立学園都市
1 はじめに 明治末から大正期に都市部の人口増加により居住環境が悪化し近郊に宅地開発が各地で行われ、東京では関東大震災後更に加速した。その中でも「国立学園都市」...
松戸の万作踊り
1.はじめに 千葉県松戸市には、県指定無形民俗文化財「松戸の万作踊り」があり、「万作踊り松戸保存会」によって伝承されている。筆者は昨年2019年3月に知り、9月28日松...
文化資産評価報告書「川崎市 岡本太郎美術館」
I .はじめに 神奈川県川崎市多摩区の生田緑地に「岡本太郎美術館」がある。2019年で開館20周年を迎えた地域の文化資産である。岡本太郎の作品を鑑賞に供するのみなら...
中野駅周辺の多様な景観を生み出す地域住民の主体性と権力の均衡状態
1. 目的 近年世界中の都市の均質化が指摘される中、その影響を逃れていると考えられる中野駅周辺の景観とそれを可能としている要因について、一区民としての当事者感覚...
千葉県市川市の神社における『湯花神事』を考察する
はじめに 私が住む市川市に 白幡天神社と葛飾八幡宮と呼ばれる神社がある。700m程の距離に位置する二社は源頼朝の時代には既に創建されていた古社である。 双方の神社...
埼玉県の民俗芸能 「下間久里の獅子舞」 ー民俗芸能としての資産評価と継承について考察ー
1.はじめに 埼玉県には伝承されてきた多くの民俗芸能[1]がある。その1つに獅子舞[2]があり、全国の中でも伝承地の多さは屈指のもので県内に約200箇所ある[図1]。 ...
石の街宇都宮ー変化する石蔵文化と景観
はじめに 著者は東京で生まれ育ち、生活の都合で現在宇都宮と二拠点生活をしている。東京でも大谷石の石蔵を店舗にしているものが青梅市にある(図1)。そこは織物の産地...
柴崎村と柴崎分水のなりたち
東京都立川市に流れる柴崎分水[01]は江戸時代に33あったとされる玉川上水[02]の分水のひとつである[A]。柴崎分水は立川市指定史跡として1980年3月に登録された。分水を利...