デザイン

後藤 敏彦

文化財の文化的価値を直接伝える空間、その魅力を探る「京都国立博物館」

1.はじめに 筆者は、国立博物館のような公共の文化施設は、興味を示す一部の人たちだけの施設になっているのではないだろうかという疑問を常々抱いていた。最近の国立...

大森 義雲雅

進化していく表参道の景観、その成り立ちとこれからの展望

1:はじめに 表参道は、明治神宮の参道として整備された大通りである。明治神宮境内には、北参道、南参道、西参道と呼ばれる主要な参道が三つ存在し、表参道はそのうちの...

大前和正

観光産業におけるデザインの魅力と融合を岡山と京都の事例に視る

現在日本は訪日外国人の旅行客が増加傾向にある。2014年の訪日外国人は、1,341万人だったが、2015年は11月までで既に1,796万人を越えるまで増加した。そのうち関西を訪れ...

小林哲

ノリタケの森 生まれた街にある公園、企業、そして文化

Ⅰ.はじめに ノリタケの森は私の生まれ育った地元にあり、20年以上前にはなるが、その周辺で毎日のように中学の同級生たちと遊んだ。当時から街の風景は大きく変化したも...

藤戸雅也

徳島県、長谷川印刷所における活版印刷

1、はじめに 15世紀にグーテンベルクが活版印刷機を開発して以降、20世紀半ばまで活版印刷の技術は世界で広く使用されていた。日本でも今から40年ほど前までは、...

福島雪江

ホームスパンについての考察

「ホームスパン」は岩手県が誇る世界でも稀な毛織物である。しかし「ホームスパン」と聞いてそれがどのような織物であるかをわかる人は地元岩手においても非常に少ない。...

亀井里香

日本独自の染色技法、大阪における「注染」について

はじめに 飛鳥時代の三纈染に端を発するともいわれる「注染」は、明治時代に大阪で生まれた日本独自の染色技法である。職人技が生かせるとともに量産が可能なことから、...

高田奈津子

現代社会にモノ申す!文化屋雑貨店の40年

1,はじめに 20世紀の日本はエネルギーに溢れ、自己実現に対する欲望が渦巻く時代であった。若者達は血眼になって情報を探し、都会へ繰り出し、とっておきの〝人とはちょ...

福島寛子

奈良晒の伝承の形と未来への展望‐伝えるということ

1,はじめに 奈良は古くより奈良晒産業の栄えた地であったが、時代の変遷により衰退の一歩を辿り、多くの問屋や職人は蚊帳業者へと転身し奈良晒から離れてしまった。現在...

有田若彦

ニューホープが育んだジョージ・ナカシマのデザイン家具

●はじめに 2006年9月、サザビーズ・オークションで、アメリカ杉を輪切りにした異形の木製テーブルが$822,400(日本円で約1億)で落札された。(図1) 同オークション...

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