2023年3月

吉田 小百合

『千里ニュータウンにおける「みどりの拠点」の役割』

1.基本データ 「千里ニュータウン」(以下千里NT)は大阪府の北摂、吹田市と豊中市にまたがった1,160haの土地に1961~1969年にかけて建設された日本初のニュータウンであ...

尾上 貞雄

インテリアを力にした空き家リノベーションによる塩飽本島の賑わい復活 ― 特色あるプロジェクトを核にして身の丈に合ったまちづくり ―

船が本島(ほんじま)泊港に入ると、大勢の人が来島者を待ち受け、賑わっている。2022年開催の瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)は、11月6日に幕を閉じる。瀬戸芸は、「海の復...

下島 啓慎

これから求められる地域と公園の関係性 ~東京都新宿区の「集積・交流・賑わい」という地域特性を表現した新宿中央公園~

公共性の象徴の1つである公園も、時代や地域の変化と共に役割・機能が多様化している。国交省ではポストコロナ社会において「公園が活きる、ひとがつながる、まちが変わ...

津布久 直哉

アートビオトープ那須 水庭 ー環境と建築の可能性についてー

はじめに 今回取り上げる「アートビオトープ那須」にある「水庭(以下、アートビオトープ那須の水庭を「水庭」と略称する)[資料1]」は、世界的建築家・石上純也が設計し...

香月 順子

毎月28日に食す小豆粥 ──失われた行事食のひとつ──

はじめに 「毎月28日に食す小豆粥」を行事食として取り上げる。行事食とは伝統的な祭事や行事、或いは季節の節目に食される特別な料理と食材を指し、無病息災と幸せを...

入江 祥子

「コピティアム」華人がもたらした喫茶文化

はじめに マレーシアは主にマレー系・中華系・インド系で構成されている多民族国家である。そのため食も多岐に渡り、各民族の宗教上の都合により食事の場所が異なって...

水野 誠

陶都文芸復興への架け橋となるか-瀬戸ノベルティ文化保存研究会の活動-

はじめに 「せともの」の語源といわれる愛知県瀬戸市には、ノベルティ(資料1)の興隆期があった。「1960年代には瀬戸のノベルティ・メーカーは300社を越え、全国ノベル...

山口 健

歴史と文化のまち、古河市に根付く「小さな」アートプロジェクト

1990年以降、日本各地で多くのアートプロジェクト(以下AP)が盛んに行われている。本稿では、このようなAPの中から、茨城県古河市を拠点に活動する「a ri A Ru Creationz...

寺田 貴代

チーズとバターから見る、ホエー有効利用からの地域活性化

1.はじめに 那須塩原市は生乳生産本州一のまちとして生乳生産額全国2位を誇る(1)。ランキングトップ10のうち、那須塩原市以外は北海道の自治体であることからも、極め...

橋本 淑子

地中美術館ー究極までに完成された思考体験の場

はじめに 地中美術館は、福武總一郎が構想したベネッセアートサイト直島の心臓にあたるような美術館であり、“Benesse(よく生きる)”を体感する場所として...