京都
伝統工芸からアートへー未来へ繋げるー「雲母唐長」の取り組み
はじめに 王朝文化を彩る装飾紙、それは平安時代から現在まで受け継がれてきた。 唐紙の伝来は、和紙に彩りをもたらし、その文化は私たちの生活のいたるところに生き...
焼き物の街京都東山の歩み(京焼・清水焼)
はじめに 京焼・清水焼は「経済産業大臣指定伝統工芸品」及び「京都府知事指定伝統工芸品」に認定されている。 北から知恩院、八坂神社、清水寺、南では泉涌寺、東...
「聴竹居」自然エネルギーを生かした環境共生住宅の魅力
はじめに 「聴竹居」は京都帝国大学教授・建築家の藤井厚二(1888~1938)の5回目の自邸として建てられた。天下分け目の合戦で有名な天王山を背後に桂・宇治...
日本の伝統をデザインする─京都・上羽絵惣における事例の考察─
はじめに 京都市下京区に店を構える上羽絵惣株式会社(以下、上羽絵惣)は、江戸時代から260年以上続く、現存する日本最古の絵具屋である[図1]。歴史ある絵具屋は現在、...
京都の新しい和菓子づくり
1.事例の何について評価しようとしているのか 京都紫竹にある和菓子店青洋(以下「青洋」という)の店頭販売は、月に3日間のみである。老舗がひしめく京都で、インディ...
文化財の文化的価値を直接伝える空間、その魅力を探る「京都国立博物館」
1.はじめに 筆者は、国立博物館のような公共の文化施設は、興味を示す一部の人たちだけの施設になっているのではないだろうかという疑問を常々抱いていた。最近の国立...
無鄰菴・自然主義風庭園の魅力について
はじめに 京都に疏水の恩恵を与えた水力発電は、東山南禅寺界隈を活性化し、新興有産階級の希求した別荘庭園群に写実的な空間を創出した。 そのひとつが、近代庭園の...
賀茂御祖神社と糺の森のデザイン
1: 基本データ 賀茂御祖神社は京都府京都市左京区下鴨泉川町に位置し、下鴨神社の通称で知られている。この神社は賀茂別雷神社(通称:上賀茂神社)と共に、全国に約1200...
文化資産評価報告書 【京都五山の送り火の1つ、松ヶ崎妙法送り火の特殊性】
1.基本データ(比較のために五山全てのデータ、大文字から点火順に。)(注.大きさは最大部) A. 大文字(東山・如意ヶ嶽) 火床75基 大きさ:約100m B. ...
「にしんそば」他に見る京料理の特質
●基本データ 京都を訪れる多くの観光客にとって、そこでの食事も楽しみのひとつであろう。旅館や料亭で供される京料理は見た目も美しく食欲をそそる。しかしそうした華美...