中部

鈴木 恵

石水博物館に見る洗練された文化活動の特質とその意義―「亭主七分に客三分」の視座から

はじめに 石水博物館は、他館とは異なる文化的立ち位置で、文化活動を継続している数少ない私立博物館である。「半泥子さんなら、どうするか」という問いを胸に、石水博...

桒原 かおり

世界文化遺産である富士山を、普遍的な価値と芸術的源泉として継承していくために今伝えるべきこととは

はじめに、日本の象徴として君臨する富士山は2013年、「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された。(註1)単独峰である富士山の雄大な稜線美の概観は、八...

榎並 博幸

「六ツ美悠紀斎田お田植えまつり」~創出と伝承のあり方~

はじめに 「六ツ美悠紀斎田お田植えまつり」[資料1]は、大正天皇即位時の大嘗祭における悠紀斎田の田植え儀礼を起源とする民俗芸能であり、現在は岡崎市の無形民俗文化財...

中山 義聡

天下の奇祭「古川祭の起し太鼓」 ―祭りと地域愛着より今日的な意義とは―

はじめに 「古川祭の起し太鼓」とは、毎年4月19日の夜に開催される例祭のことである。数百人の晒し(さらし)姿の裸男たちが大太鼓を乗せた櫓を担ぎ、その上に乗った太鼓...

須永 礼子

〝ことほぎ〟を分かち、伝える「細工かまぼこ」 ―富山の食文化と鯛の造形にみる祈り―

はじめに 富山県のかまぼこは、特産品の「巻きかまぼこ」に代表されるように、板が付かないのが特徴である。なかでも鯛を模した「細工かまぼこ」は、婚礼や歳祝(年祝い...

中村 千恵

高岡御車山祭~山町筋にふさわしい姿~

1, 基本データ 開催日時 4月30日(宵祭)5月1日 開催場所 富山県高岡市 高岡関野神社及び周辺市街地(山町筋)で、御車山という7基の山車が巡行する行事である...

渡辺 明日子

辻占文化の変遷 ~金沢の正月の縁起菓子「辻占」~

はじめに 石川県の金沢市周辺では、正月に家族で辻占をする【資料1-1】。辻占とは、最中の皮や、餅粉でできた花のような小さな菓子の中に「これからよくなる」、「...

小森 晴夫

未来の日本人は「尾張津島天王祭」を見れるのだろうか

はじめに 津島市は、名古屋市の西16㎞にある古い歴史をもつ約6万人のまちだ。600年前から伝えられる「尾張津島天王祭」(以下、津島天王祭)は「山・鉾・屋台行事」のユネ...

遠山 牧人

梅野記念絵画館・ふれあい館  - 己の美を発見する場所 -

1.はじめに 北御牧村(現東御市)における「ふるさと創造の森構想」は昭和63年(1988)に策定された。これは明神池とその周囲の自然環境を守り、それを後の世代に伝え...

藤田 健次

秋野不矩美術館における展示活動について

はじめに 秋野不矩(1908~2001)は、昭和初期から平成にかけて活躍した日本画家である。 戦後間もない頃、「世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して始まった...