埼玉

吉井 あゆみ

「川越いも」と「武蔵野の落ち葉堆肥農法」 地域と地域食材を守り・支える活動について

1.はじめに 「川越」といえば「さつまいも」というイメージであるが、川越に住みながらも、「川越いも」に出会うことは稀である。「川越いも」は、江戸の急激な人口増...

福田 恵子

飯能焼の研究ーその魅力と未来ー

飯能焼は、埼玉県飯能市で生産されている陶器である。地元では広く知られ、筆者も子供のころから愛用してきた。しかし、伝統産業ではなく、逆に新興産業というわけでもな...

戸井田 典子

埼玉県の民俗芸能 「下間久里の獅子舞」 ー民俗芸能としての資産評価と継承について考察ー

1.はじめに 埼玉県には伝承されてきた多くの民俗芸能[1]がある。その1つに獅子舞[2]があり、全国の中でも伝承地の多さは屈指のもので県内に約200箇所ある[図1]。 ...

鏑木 さかえ

江戸の面影を探して ー復活した「川越唐桟(かわごえとうざん)」をめぐる活動ー

はじめに 埼玉県南西部にある川越市[1](資料1)。「小江戸(こえど)」[2]と呼ばれる、蔵造りの町並みを目当てに多くの観光客が訪れている。古くから城下町として栄え...

岡野 佐知子

台湾からやってきた道教廟 聖天宮

1.はじめに 埼玉県坂戸市にある道教廟聖天宮を取り上げる。 日本の寺社を見慣れた目には、一目見た途端にその景観の異質性が感じとれるだろう。躍動的な造形と色彩...

大西 祐子

越谷のオビシャ−継続と多様性 −

〈はじめに〉 越谷市では年の初めに的射を行う行事「オビシャ」が多くの神社で行われ、市内全域に分布している。その中のいくつかを調べ時代や環境の変化の中、継続し多...

糸永 麻子

「引込線」にみる地域アートの新たな可能性

1.はじめに 1990年代以降、地域の活性化や課題解決といった文脈の中で、日本各地で地域に根差した芸術祭やアートプロジェクト(以下、「地域アート」と定義する)が多...

渡辺 未紀

稲荷ずし縁起―埼玉・妻沼に伝わる江戸の稲荷ずしに関する一考察―

はじめに 天清浄地清浄 六根清浄 祓いたまえ 清めたまえ 一本が十六文 ヘイヘイ ありがたい 半分が八文 ヘイヘイ ありがたい 一切れが四文 サアサア あがれあがれ ...

鈴木 理雄

文化的景観としての野火止用水の魅力について

1.基本データ 所在地  埼玉県新座市(東京都立川市にある小平監視所が起点)【図3】 構造   素掘り、築堤、サイホン 規模   総延長24km 2.事例の特徴と評...

田中 宏治

江戸木目込人形に見る、日本の伝統工芸の現状と対策

1.江戸木目込人形について (1)歴史的背景 木目込人形とは、桐の木材を使用し、木彫又は桐の粉を糊で固めた桐塑を人形型にしたものに、数ミリの溝を彫った線(木目込...