2025年3月
「以楽公園」―美しさと価値を認知されるためにできること―
はじめに 重森三玲(1896-1976)によって命名、作庭された以楽公園は、完成時には「以楽苑」と呼ばれ公園ではなく日本庭園であった(1)。香里団地の一角に存在し、柵で...
霞ヶ浦水運で栄えた高浜河岸(かし)の歴史
1.はじめに 私の住む石岡市は西方に「西の富士、東の筑波」と称される筑波山がそびえ、連なる山々に囲まれた八郷盆地がひろがる。自然豊かな土壌に恵まれた土地である...
成田市営霊園「いずみ聖地公園」ーー心を癒す空間デザインと継承についての考察
一般的に「墓地」は、住宅地近辺においては心理的に忌避される嫌悪施設である[1]。しかし成田市営霊園「いずみ聖地公園」は、その景観を市民から評価され「なりた景観資...
心を掴まれる魅力-水元公園の「美しさ」とは何か
はじめに 筆者は10年前初めて、自宅(埼玉県吉川市)から車で30分の距離にある東京の東部葛飾区にある水元公園(1)(資料1、2)を訪れた。それ以来、週に1~2度1時間ほど散...
ホイアンの街並み~美しい街並みとその未来へ~
1.はじめに ホイアンはベトナムダナンの南東約30㎞、かつては貿易港として栄え、陸地と水路が交差する形で発展した沿岸都市である。古代の商業都市としての名残を色濃く...
樹齢1000年超の「薫蓋樟」が伝える、大阪・門真の歴史文化と自然信仰
1.はじめに 住宅地で、圧倒的存在感を放つ、樹齢1000年超えの国指定天然記念物の楠「薫蓋樟(くんがいしょう)」[1]。古代よりこの巨樹は周囲の変化をどのように見てき...
住宅街にたたずむ茶室「慈緑庵」―多胡夫妻から継承した内露地のランドスケープデザイン―
はじめに 神奈川県大和市の茶室「慈緑庵」(じろくあん)は市中の山居(1)であり、露地(2)は住宅街に囲まれた環境でありながらも世俗の関係性を断っている。千利休(1522~...
団地再生から生まれた地域の縁側 ー香里団地「デゴイチプロジェクト」ー
はじめに 1950年代後半、日本は高度経済成長期に入り、急速に都市化や産業化が進展していた。その結果、都市部では住宅不足が深刻化し、その解消策として大規模な集合住...
「絶対城」の放つ神聖さの源ー空間に込められた意味を次世代につなぐー
東京都中野区立哲学堂公園には、独特な雰囲気の古建築群がある。中でも絶対城はひときわ神聖な魅力を放つ。その源はどこにあるのだろうか。本稿では、空間造形の視点から...
京都芸術大学で学びを進める仕組みとその可能性 学びを支えるデザインの考察
筆者は京都芸術大学の学びを支えるシステムに対し、入学当初から「使いにくさ」を感じていた。この感覚は、特に「大学の初学者」にとって顕著であり、学内SNSを通じて他の...