東京

熱田 美希

映像制作集団「分福」の活動から、日本の映画制作の変容を考察する

はじめに 日本における映画制作は現在どのような時期にあるのか。映画監督の是枝監裕和氏(1962年-)は「action4cinema 日本版CNC設立を求める会」で映画制作の支援を統...

手島 英美

人を結び付ける「街」――<ゆいの森あらかわ>の滞在型空間

はじめに <ゆいの森あらかわ(以下ゆいの森)>は「人と人、本と人、地域と人、文化と人が結びつき、楽しみ・学び・安らげる、豊かな森のような施設」をコンセプトと...

野田 有紀子

「国会図書館 国際子ども図書館」 ―ひとが集まる場所としての歴史的建造物の保存・再生・継承―

はじめに 「国立国会図書館 国際子ども図書館」は、周辺に国立東京博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館、東京藝術大学などがある文化的な上野の森に建つ。国際子ど...

菅野 和歌子

豊島区池袋「公園がまちを変える」プロジェクト ~未来への第一歩~

1.はじめに 池袋は1日の乗降者数が新宿、渋谷につぐ世界3位[1]の巨大ターミナル駅である。しかし、まちに人が訪れないため「駅袋」と揶揄され、まち全体が「治安が悪い...

酒井 かおり

多摩ニュータウン・橋梁のある景観  ― 地域に融和し、シンボルとして住民に愛される橋 ―

1 はじめに 都心から電車で約30分に位置する多摩ニュータウンは、日本最大のニュータウンである。丘陵地帯に位置しており、また当初から歩車分離を基本理念として建...

星野 未沙

「佃住吉神社例祭」における文化的価値と今後の展望について

1、始めに 佃住吉神社は、東京都中央区佃1丁目1番14号に位置する神社である。例祭は毎年8月6日、7日に行われ、3年に1度の本祭では期間も8月6日前後の金曜から月曜の4日間...

塩谷 萌

清澄庭園・清澄公園 ~時代とともに姿を変える名石の庭~

1.概要と歴史 清澄庭園は、東京都江東区の清澄白河駅周辺に位置する日本庭園で、現在は都立庭園の一つとなっている。三菱の創始者である岩崎弥太郎が明治期に完成させた...

鳥海 浩子

馬場大門のケヤキ並木    ~並木の景観を街の未来として次世代に継承するために~

はじめに 馬場大門のケヤキ並木(以下、馬場大門)はさまざまな顔を持っている。神社の参道、公道の街路樹、そして国指定天然記念物だ。街のシンボルである馬場大門の景...

齋藤 啓

空間デザインから考える将門塚の過去と現在と未来

1 はじめに 将門ハ、素ヨリ侘人ヲ済ケテ気ヲ述ブ。便無キ者ヲ顧ミテ力ヲ託ク。 これは『将門記』に記された平将門(生年不詳~940)についての記述である。平将門は...

堀江 毅彦

生活を豊かにするアート、人を寄せつけないアートを日常にするカフェ「ハタメキ」 ~清澄白河での8年~

0.はじめに 近年 “コーヒーの聖地”として知られるようになった東京の清澄白河。この地でそれまで蜷川スタジオに所属して演劇に打ち込んできた俳優にして着...