静岡

藤田 健次

秋野不矩美術館における展示活動について

はじめに 秋野不矩(1908~2001)は、昭和初期から平成にかけて活躍した日本画家である。 戦後間もない頃、「世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して始まった...

加藤 昌行

浜松まつりのお囃子について

はじめに 私の住む静岡県浜松市では、毎年5月3日から5日の3日間、浜松まつりが開催される。浜松まつりは、昼の大凧合戦、夜の御殿屋台引き回しの二つの顔を持つ市内最大...

望月 美貴子

伝説が守る伝統と景観 ―三保松原―

1. はじめに 全国に数ある羽衣伝説の地のひとつ、三保松原(みほのまつばら)(資料1 以下数字)は富士山の世界遺産登録で俄かに注目を集めたが、その以前より約40年...

渡邉 柊

浜松市の中田島砂丘を日本的感性から捉え直す

はじめに 今回、静岡県浜松市の中田島砂丘の事例を取り上げる。中田島砂丘は市の観光名所である他、市民にとって最大のイベントである浜松まつりの会場の役割も担ってお...

大石 舞

―後世に残す登呂遺跡の意義と課題―

1. 基本データと歴史的背景 1-1. はじめに 古代の遺跡が出土したのち、発掘調査後、公園施設として活用される場合は多々あるが、実際に遺跡を知ってもらう役割を果たせ...

白鳥 真弓

伝統文化を繋げていくということ 〜 はままつBABY BOX project というかたち〜

人々の暮らし方や価値観が急激な変化を遂げている今、伝統と呼ばれるものを次の時代に繋げることが難しくなってきている。私たちは「伝統」をどう扱うべきなのか、静岡県...

原 隆一

伊豆市八岳地区の「わさびの郷」づくりにみる景観形成

1 静岡県伊豆市八岳地区の現状(基本データ) 伊豆市は、伊豆半島の中央部に位置し、旧修善寺町、旧中伊豆町、旧天城湯ヶ島町及び旧土肥町の4町が合併して出来上がった...

鈴木 敬雄

建築家 伊東忠太の異形の塔、可睡齋護国塔-不戦・慰霊のメッセージを未来へ繋ぐ

はじめに 私の生家から東へ約1KMに可睡齋護国塔(静岡県袋井市)がある。昭和40年代までは、玄関前の県道から田畑越しの小高い山の木々の緑を突き抜けて白いドームと...

中嶋 克己

伊豆半島ジオパーク「三島が誇る大地の恵」と「富士山からの湧水の恵」

はじめに 三島市を含む伊豆半島は日本の他の地域と異なり、フィリッピン海プレートの上にあり、南の海底火山であった。フィリッピン海プレートは火山活動と土地の隆起に...

辻 悦子

富士山構成資産「富士山本宮浅間大社」の評価と考察

1:はじめに 「富士山本宮浅間大社(以下浅間大社と略)[写真1]」は、富士山が信仰の対象と芸術の源泉としてユネスコ世界文化遺産に登録され、富士山麓及びその周辺の...