京都
伝統工芸士の伝統×デジタルとの関わり方
1. はじめに 京都は、日本の伝統工芸にとって重要な場所だ。京都は古くから織物や漆、技法などの技術を磨いてきた地域であり、その美しい伝統工芸は世界的にも知られて...
人が集まる場所 ー京都、「駒井家住宅 駒井卓・静江記念館」の魅力ー
1.はじめに 心地いい空間に人が集まる。私が「駒井家住宅 駒井卓・静江記念館」を初めて訪れたのは1年ほど前。95年も前から建つ住宅が今もなお丁寧に保存されている...
街づくりを支える高架下『TauT(トート)阪急洛西口』
【はじめに】 TauT(トート)阪急洛西口(以下、トートとする)は京都洛西エリア(註①)に存在する阪急洛西口駅-桂駅間の高架化により誕生した高架下空間を活用した新し...
二つの走井餅の歴史と目指す未来
1、はじめに 京都府八幡市には走井餅という、餅の中にこしあんが入った白い餅が売られている。 その餅は、ほとばしる水滴を表した形、刀の荒身を模した独特の形と言わ...
「京都にあった私塾『八木CG塾』の歴史」 ─2000年からの17年間、その歴史に見つけたものは何か?─
1. 基本データ 名 称:八木CG塾 開 塾:2000年12月 閉 塾:2017年10月10日(第16回八木CG塾展終了日) 所在地:京都市北区西賀茂鹿ノ下町23番地 塾 長:八木...
祇園祭山鉾保存会の現状とその課題 ―綾傘鉾と岩戸山の保存会の比較を通して―
祇園祭の起源は諸説あるが、『祇園社本縁禄』 (注1) によると貞観11年 (869) 神泉苑において鉾66本を建て、朝廷主催の鎮魂儀礼 「御霊会」を行った (注2) の...
芸術家の世界観を体感する「河井寛次郎記念館」
1 はじめに 日本にはさまざまな美術館が1,069館もあり(1)、中にはひとりの作家に焦点をあて、アトリエや住居を活用して作品や資料、愛用品などを展示し、作家の世界...
「あじき路地」の景観とコミュニティが育む、暮らしを温かくするものづくり
はじめに 京都には多くの路地がある。中でも庶民の生活空間である町家長屋の路地には、昔ながらの景観とコミュニティが存在する。五条坂の北、花街宮川町のほど近くに...
西陣織 織物の歴史を創り上げた柔軟さと技術、美意識について
1.基本データと歴史的背景 西陣とは、京都府京都市上京区から北区にわたる地域の名称であり、西陣という行政区域はない。応仁の乱で西軍が本陣を置いた場所であるこ...