2026年9月

中村 和美

人形と歴史的伝統文化のまち・岩槻区について

1.埼玉県さいたま市岩槻区の基本データ 埼玉県東部に位置するさいたま市岩槻区は、区域面積は四九.一七平方キロメートル、東西に約四.九キロメートル、南北に約十四.六...

藤井 望

「竹楽」動と静の祭り─竹と共に歩む町興し

1.竹楽と竹田市 大分県竹田市では、11月に武家屋敷周辺や岡城址に幻想的な祭り「たけた竹灯籠・竹楽」が開催される。路上での生演奏や屋台村、各地域から訪れる観光客...

高橋 直子

自然を展示しない島の滞在文化 ――小笠原における生態系・生活リズム・観光の関係

はじめに 小笠原は、一般的な観光地とは異なる時間感覚をもつ島である。ここでは、小笠原を「観光客の利便性を中心に整えられた場所」ではなく、島の自然・物流・生活リ...

下田 昌幸

津奈木町《入魂の宿》にみる廃校プールの再生と記憶継承

津奈木町《入魂の宿》にみる廃校プールの再生と記憶継承 はじめに 本報告書は、熊本県葦北郡津奈木町の旧赤崎小学校に設置された柳幸典《入魂の宿》を対象とし、その...

野口 まゆみ

八王子車人形における伝統継承と人材育成の新展開ー西川古柳座・定期公演を事例として

1、基本的な全体概要 東京都八王子市下恩方町を拠点とする「八王子車人形 西川古柳座」は江戸時代から伝わる独自の伝統芸能を保持している。車人形は「ろくろ車」と...

立野 大輔

出世信仰における愛宕神社のユニークなデザイン性 ―「出世の石段」と現代都市における信仰の再編成的デザイン―

1. 基本データと歴史的背景 1-1. 愛宕神社の概要 愛宕神社は1603年、徳川家康の命によって創建された神社である。江戸防火の守護を目的として、江戸市中を一望できる愛...

大森 國督

とやまの土人形——つなげる——

はじめに とやまの土人形は、江戸時代に富山藩の千歳御殿で作られる陶磁器づくりから派生したといわれる。明治以降になると文化の西洋化や生活様式の変化、そしてブリキ...

丸山 有子

薩摩焼400年の物語と文化資産としての美山の未来

1. 基本データと歴史的背景 鹿児島県日置市東市来町美山地区(図1)で受け継がれてきた薩摩焼は、日本の陶磁器文化を考える上で重要な事例である。高度な工芸技術のみなら...

藤原 才世

内と外が混ざり合う空間「土間シネマ」が生む地域コミュニティ形成の可能性

はじめに 大阪市城東区の蒲生四丁目(通称:ガモヨン)に、築50年以上の自宅に土間をつくり、そこで映画を上映する小さな映画館「土間シネマ」がある(写真1)。住宅地の...

星野 昌夫

「開運橋のジョニー」の足跡を振り返り、ジャズ喫茶のこれからを考える

はじめに 日本独自の文化であるジャズ喫茶(註1)は、音楽の聴取方法や音源の収集法の変化によって、現在では消えゆく文化遺産などと呼ばれている。しかし近年、若いレ...