2024年9月

佐藤 聖悟

都内の交通機関のユニバーサルデザインに関しての報告書

1. 基本データと歴史的背景 都内のバスや電車におけるユニバーサルデザインの取り組みは、多様な利用者が快適に利用できる環境を提供している。特に、低床バスの導入や...

手塚 淳子

ゴッホ・ベルナール・ゴーギャンの判じ絵~≪英泉≫を主に~

ファン・ゴッホ美術館蔵1887年ビンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890c)作≪英泉≫は、サイズ100.7×60.7cmの油絵だ。(1) この作品は林忠正(1853~1906)が携わ...

近田 直子

鳥羽市立海の博物館 ー博物館建築の未来と可能性ー

はじめに 三重県鳥羽市にある鳥羽市立海の博物館(以下「海の博物館」)は海の近くで暮らす人々の過去と現在、そして未来を伝える民俗資料を扱う博物館である。本稿で...

丹羽 久仁子

「読書の森」(大阪府松原図書館)を起点にした地域デザイン

はじめに、 本大学に入り数々のレポートに取り組むにあたって、これまでの人生の中で最も頻繁に「図書館」を活用した。図書館に通いながら、単に参考図書を手に入れるだ...

漁﨑 由華

和歌山県の森と人をつなぐ取り組み―株式会社ソマノベースによる「戻り苗」という新たなプロダクト―

はじめに 和歌山県は年間を通じて温暖な気候であり、県内の3分の2の地域が年間2000mm以上の多雨地域である。また、和歌山県の総面積の約77%は森林であり、土砂災害が...

奥村 加代子

旧志免鉱業所竪坑櫓について

1.基本データ 正式名称:旧志免鉱業所竪坑櫓 (以下、竪坑櫓) 所在地:福岡県糟屋郡志免町大字志免 竣工:1943年(昭和18年)5月10日 設計:猪俣昇 (1896-1969) ...

藤田 賀子

古から現代へ、四国遍路「現代道しるべ札」の公共性あるデザインについて

はじめに 四国遍路とは、弘法大師 空海が歩いた道のりをたどる巡礼のことである。この道には古来より石の道しるべが設置されている。最古の石は、徳島県阿南市の「かも道...

マクリーン 由美

「クライストチャーチ・アートセンター」〜アートと人との絆を紡ぐ、空間のデザイン〜

はじめに ニュージーランドの南島に位置するクライストチャーチ中心地には、150年以上の歴史をもつ建造物を利用したアートセンターが存在する。旧カンタベリー大学の...

熊瀬川 愛

広島平和記念公園の折り鶴再生について ー捧げられた祈りを、次元を超えてつなぐー

はじめに 2024年5月、鹿児島県南九州市に所在する「知覧特攻平和記念館」を訪れた。第二次世界大戦中に行われた特攻作戦により散っていった、隊員達の遺品や遺書をはじめ...

浜野 芳枝

旧東海道川崎宿からの歴史をつなぐ現在の街のデザインと景観

▪️はじめに 東海道五十三次といえば歌川広重の浮世絵が大変有名であるが、その中の一つである川崎宿の浮世絵は「六郷渡舟」として、川崎宿と多摩川を結ぶ渡し船と共に描...