2018年9月

山田 亜紀子

石川の発酵食文化を伝える「発酵食大学」

はじめに  石川県は、霊峰白山より端を発した手取川扇状地と日本海へ突き出した能登半島という自然環境に恵まれ、多くの発酵食品[1]が作られている。 本稿では石川...

岩本 雄

文化資産評価報告書 – 佐渡島・岩首談義所

はじめに 人口減少の加速する地方では小中学校の廃校が増加し、各地で廃校の有効活用方法が模索されている。ここでは、筆者が2013年に立ち寄ったことを契機とし、以来継...

大木 千夏

文化資産としての長崎くんちの伝統と継承

1.はじめに 「長崎くんち」(以下くんち)は、毎年10月7日~9日の3日間におこなわれる長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭である。くんちでは、「踊町」と呼ばれるその年に...

水上 佳子

「地域風景資産を伝えるには」

1. 地域風景資産とは 「地域風景資産」とは、平成11年制定の「世田谷区風景づくり条例」に基づき選定された風景である。現在区内に86箇所あり、各地域にある自然や建造物...

糸永 麻子

「引込線」にみる地域アートの新たな可能性

1.はじめに 1990年代以降、地域の活性化や課題解決といった文脈の中で、日本各地で地域に根差した芸術祭やアートプロジェクト(以下、「地域アート」と定義する)が多...

吉兼 有紀子

「伝統武芸、豊田棒の手」-地域住民の願いと共に-

1、はじめに 私の住む豊田市北部には500年も前から存在した「棒の手」という伝統武芸がある。 幼い頃から慣れ親しんでいる「棒の手」が文化資産としてどのように評価で...

満尾 修一

「赤い屋根のふるさと交流館」-地域住民による閉校跡地利活用―

1.テーマ選定理由 長崎県南島原市では人口減少などの影響で、平成14~28年度の15年間に41校中24校の小学校が閉校している[註1]。しかし放置されている閉校跡地があるの...

松井 育子

明石公園

明石公園は、兵庫県が管理する城址公園で、所在地は明石市公園1−27、明石駅の北側に隣接し、面積は54.8ha(50ha以上広域公園)である。明石城史跡、運動施設、サ...

乾 早苗

移り変わる天王寺、阿倍野周辺の景色と、歴史の中での位置づけ

1.はじめに 毎日通勤時に通る、天王寺、阿倍野周辺は近代的なビルも並んでいて、下町の雰囲気も合わせ持った不思議なエリアである。このエリアは、大阪の繁華街の中で...

深山 鷹一

山形聖ステパノ教会のこれまでとこれから ~浸礼槽を通した教会の在り方について~

1. 山形聖ペテロ教会 基本データ 山形県山形市木の実町9-22 宗教法人 日本聖公会山形聖ペテロ教会(包括宗教法人:宗教法人 日本聖公会東北教区) 設立年月日:19...