東北
じゃんがら念仏踊り ~伝え·継ぐ「命」の音~
はじめに 『じゃんがら念仏踊り(以後·じゃんがら)とは』 福島県いわき市に伝わる郷土芸能であり、いわきの夏の風物詩である。 市の無形民俗文化財にも指定され...
~地方のまちづくり~ 「擬洋風建築」は芸術品
1,はじめに 青森県平川市には、国指定名勝の盛美園がある。 住宅街に現存しており、地域住民には、空気のような存在であるため、街に溶け込んでいる。 また、「盛美...
血縁によらない絆の継承 ~山形県鶴岡市のケヤキキョウダイ~
1.はじめに 山形県の西部、鶴岡市大岩川地区(以下「浜中集落」という)[写真1]には、12歳、13歳になった女児が、くじ引きによって義姉妹の組み合わせを決め、生...
-神仏の融合と調和を現代に伝える- 弔いの神楽「墓獅子」
はじめに 藩政時代の八戸南部藩領内*1では神楽が盛んで、獅子頭を「権現様(ごんげんさま)」と呼び、地域の守り神として篤く信仰してきた。しかし、明治期の神仏分離...
金山杉とロマンチックな景観―――どこにでもあった、小さな町
1 基本データ―金山町は「杉のふるさと、雪の降る町、木のすまい」 金山町は、山形県の東北部、栗駒国定公園に位置し、トンネルを抜ければ、そこは秋田県という山深いと...
冬の手仕事『槇島ほうき』
1..基本データ ・槇島地区は山形県庄内町にあり、人口減少で2005年に余目町と立川町が合併し、庄内町となった旧余目町である。 ・人口約 21,000人 ・世帯数 7,100世...
雄勝玄昌石ー伝統工芸品と震災との関連性について
1.基本データと歴史的背景 今回、このレポートでは宮城県石巻市雄勝町という小さい集落ながらも国産硯の90%のシェアを誇り日本一であった雄勝硯の原材料である雄勝玄昌...
会津 昭和村の「からむし織」~受け継がれ進化する伝統技術~
Ⅰ はじめに からむし織は「風をまとうように軽く、湧き水のように涼やかな類稀なる極上の織物」と称される。[写真1]この苧(からむし)は縄文土器の文様をつける縄として...
宮城県仙台市における震災の記憶の伝承活動のデザインについて〜100年後、1000年後まで語り継がれるために〜
1 はじめに 宮城県仙台市における震災記憶の伝承活動について述べる。 (1)所在地 宮城県仙台市 (2)震災の記憶の伝承手法について 震災時の記録の朗読、本人語り...