兵庫

志賀 薫

西宮・宮水がもたらした醸造と生活の文化について

1、はじめに 大阪から神戸までの阪神間の真ん中あたりにある西宮。「宮水」は西宮の一部の地域でのみ湧出することからその名が付き、また、その一帯は宮水地帯と呼ば...

光藤 功雄

宝塚音楽学校旧校舎を利活用した宝塚市への観光客誘致

はじめに 宝塚音楽学校旧校舎は、2008年度に近代化産業遺産(註1)として認定されている。本稿では、宝塚歌劇団生徒を多数輩出した宝塚音楽学校旧校舎の歴史と、宝塚市...

太田 智裕

明石市立天文科学館――組み込まれた時のデザインの可能性――

1. はじめに JR山陽本線を西へ明石駅に到着するころ、右手に高くそびえる時計塔が見える。明石市のランドマーク、明石市立天文科学館(以下「同館」という)だ。東経135...

松井 育子

明石公園

明石公園は、兵庫県が管理する城址公園で、所在地は明石市公園1−27、明石駅の北側に隣接し、面積は54.8ha(50ha以上広域公園)である。明石城史跡、運動施設、サ...

長谷川 倫与

ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)における建築保存の意義と未来

はじめに 本建物のある芦屋市は、日本屈指の高級住宅地として知られている。明治末期の大阪は「東洋のマンチェスター」と比喩される工業の発展を遂げ、大気汚染、水質汚...

多幡 秀隆

緑の公園都市から世界へ発信するショコラティエ

1.はじめに 三田市は、兵庫県南東部にある緑豊かな公園都市である。(写真2)阪神地域では最も北にある新しく開けた郊外の衛星都市でありながら、少し車を走らせれば、鹿...

池本 新子

神戸・塩屋の洋館「旧グッゲンハイム邸」-地域住民主体の保存と活用―

はじめに 神戸市西部に位置する海沿いのまち、塩屋は、明治から昭和初期にかけて、来日した外国人や日本人実業家たちの邸宅や別荘として洋館が多く建てられ、異国情緒あ...

河野 崇郎

産業遺産を守る『兵庫運河の自然を再生するプロジェクト』の活動について

はじめに 神戸港は平成29年1月、開港150周年を迎えた。この神戸港の前身である兵庫港に、物流の要所として日本の近代化を支えた「兵庫運河」は完成から100年を超える。今...

畠田裕子

文化遺産としての移情閣と孫文記念館としてつなぐ文化交流

■はじめに 移情閣は外観が六角に見えるところから地元では「舞子の六角堂」として長く親しまれている。この建物が文化資産として特筆すべき価値をもち、さらに日中の文化...