神奈川

藤嶋 嘉幸

歴史的文化財を・残す、生かす 〜神奈川県立歴史博物館(元神奈川県立博物館)・旧横浜正金銀行本店〜

はじめに  横浜の町並みは、安政6(1859)年に諸外国からの要求に答えた開港により作られていった。当時は、横浜村と呼ばれ住民350人位の小さな漁村であったが、10年後...

田代 佳津子

横浜市大倉山記念館 ~施主と建築家の思いがこめられた歴史的建造物の存在価値~

1.はじめに  横浜市北東内陸部に位置する港北区は、人口が市内一多く東京のベッドタウンである〔1〕。港北区の小高い丘に自然豊かな大倉山公園とレトロな西洋建築、横...

上野 清美

負の遺産「陸軍登戸研究所」を保存・活用・継承する「明治大学平和教育登戸研究所資料館」

1.はじめに 陸軍の秘密戦のための資材の研究・開発をした登戸研究所の全貌を伝える場が明治大学平和教育登戸研究所資料館である。1974年(昭和49)私が入学した神奈川...

藤川 真一郎

横浜市都筑区荏田町真福寺の釈迦如来―そのルーツをたどる―

1.荏田真福寺の釈迦如来立像 私の住まいの近く横浜市都筑区荏田町に真福寺という寺があり、ここに安置されている釈迦如来立像が、この地域では唯一の国の重要文化財と...

飯野 隆

箱根関所-景観のもたらす江戸防衛の秘策

1:はじめに 2018年8月、芸術教養講義3の課題である空間を調査するために箱根関所を訪れた時、関所の景観がもたらす心理的な抑圧を感じ(資料1)、関所の景観に大きな興...

九冨 由美

横浜のランドマーク・旧横浜正金(しょうきん)銀行本店本館・神奈川県立歴史博物館

1.はじめに 私が居住する横浜市中区は「みなと町よこはま」として知られているが、その横浜港は1859年(安政6年)に開港して以来、常に日本を代表する国際貿易港...

菅井 雅史

旧横浜正金銀行本店・神奈川県立歴史博物館 その中に埋め込まれたストーリーと価値

1 はじめに 旧横浜正金銀行本店・神奈川県立歴史博物館は、現存する貴重な明治の近代建築である。本稿ではその設計者、妻木頼黄(1859-1916)に焦点を当て、頼黄の活動及...

今井 陽出

文化資産評価報告書「川崎市 岡本太郎美術館」

I .はじめに 神奈川県川崎市多摩区の生田緑地に「岡本太郎美術館」がある。2019年で開館20周年を迎えた地域の文化資産である。岡本太郎の作品を鑑賞に供するのみなら...

川戸 笑子

池子囃子の存続と楽譜の工夫

1.はじめに 神奈川県逗子市池子にある神社「池子神明社」では、毎年夏祭りが行われている。夏祭りの目玉は、神輿と山車の渡御である[*1,写真1]。お囃子で使用する山車...

會澤 香

相模人形芝居とともに生きるひと・女流義太夫の日常から見る口承文芸ー未来へつなぐ想いー

はじめに 本稿は、神奈川県厚木市を中心に活動している女流義太夫[1]竹本土佐子師(以下、土佐子師匠と呼ぶ)の上演活動を通じて地域芸能と地域社会の関係を考察するもので...