トトロの森が繋ぐ未来 ―人と自然の関係論―

山口 範子

1 はじめに

東京都北西部と埼玉県南西部の5市1町[①]にまたがる狭山丘陵は映画『となりのトトロ』の舞台モデルの一つとなった場所として知られる[②]。この丘陵を総称して「トトロの森」と呼ぶ人は多いが、正式にトトロの森とされるのは丘陵の極一部である。そのトトロの森を守る公益財団法人トトロのふるさと基金(以下、基金)の活動を環境デザインの観点から考察し、その存在意義と文化資産としての狭山丘陵を評価する。

2 基本情報

2-1 基金概要
正式名称:公益財団法人トトロのふるさと基金
設立時期:1990年4月[③]
事業内容:ナショナルトラスト[④]による狭山丘陵の土地取得、生態調査、保全、環境教育など[⑤]
職員数:19人[⑥]
協力団体:個人活動を含む21団体[⑦]
取得地:合計数60号地、面積約11ha[⑧]

2-2 狭山丘陵の変遷
狭山丘陵は東西11km、南北4km、面積約3000haの広さを有した、市街地に浮かぶ木葉形の緑地帯である[⑨、資1]。緑の孤島とも呼ばれるこの丘陵は古多摩川に削られ隆起したもので、旧石器時代の人類遺跡があり古代から人の営みが続いてきた場所である。中世に稲作が始まり近世には開墾が進みクヌギやコナラなどの植林で雑木林が形成されて以来、里山[⑩]として人間と自然が共生してきた。 現代ではダム湖やレジャー施設、宅地、大学施設と開発が進む一方で農用林の需要は急減し豊かな生態系が崩れていった。現在狭山丘陵内で確認される動植物のうち、動物215種、植物207種は絶滅危機の状態にある[⑪]。基金はこの大学進出に反対する市民らによって誕生し、1991年にトトロの森として第1号の土地を取得している。
尚、丘陵の具体的な開発の歴史と基金の沿革は別表[資2]にまとめた。

3 評価

デザインの視点を人間中心ではなく地球上のあらゆる生命に広げた生命中心のデザイン「Life Centered Design」(以下、LCD)という概念は、大量生産・大量消費社会によって顕著になった自然破壊や資源の枯渇といった問題の反省として生起した昨今の潮流である[資3]。基金の活動は社会がLCDを実践する上で示唆に富む。なぜならトトロの森のデザイン(保全活動)は、人間だけが恩恵を受けることを目的にしておらず、丘陵の自然と人間の共生を意識したものだからだ。トトロの森にはそれを示す看板[資4]が設置されている程度で、人間のための設備は最小限である。基金では土地を取得すると、まず植生と環境条件、希少植物の有無、水質などの調査を行い、その周辺の生態系も踏まえた管理方針を策定する。人が散策しない場所はあえて手を入れず暗い森にしか生息しない動植物の居場所も作る。「人間の側だけに立って全てを安全な森だけにしてしまうと森は死んでしまう。バランス、強弱を作ることが必要。」というのが基金の考え方だ[⑫]。生物多様性という観点から環境の多様性を作ることを意識した、基金の自然への態度がトトロの森には顕れており、私たちはその活動に触れることで未来に繋がる持続可能な人間と自然との新しい関係性を学ぶことができる。

4 比較
狭山丘陵は各自治体、特に埼玉県側と東京都側で様相が異なる[資5]。トトロの森が多く分布する県側と主に5つの都立公園[⑬]で占められる都側の狭山丘陵を対比し、基金以外の丘陵保全の取り組みから基金の特筆を探る。

4-1 様々な狭山丘陵の姿
東京都自然公園条例によって官有地化した5公園は、民間企業の経営手法やNPOなどとの共同管理を組み入れた公設民営[⑭]で、保全を通じて文化的サービスを都民に提供する意図を持ち、防災などの利活用に重点が置かれている。この5公園のうち最大規模の野山北・六道山公園[⑮]は民家を復元し、茶摘みや稲刈り、煤払いなどの里山の暮らしや伝統行事が体験できる娯楽性のあるボランティアメニューが多いのが特徴[⑯]であり、丘陵の文化的価値に焦点を当てている。
一方、県側はトトロの森のほか、茶畑や杉林で生業を営む私有地、耕作放棄地、建築資材置場、残土埋立地などが混在し、広範囲で公園化した都側より複雑な領域で構成されている[資6-a]。尚、県側にも公立の施設がある。さいたま緑の森博物館[⑰]は里山の自然そのものを展示物とし、観察を主目的としたフィールドミュージアム[⑱]である。都立公園同様、税金で支えられた公有地は人の利用が前提にある。
寄付金で支えられているトトロの森は都県の公有地に比べ、人間が利用することを目的とした可用性は低い。寄付は基金と寄付者の共通の目的のためにあり、それは絶滅危惧種を含めた生物の再来、再生を促す里山の雑木林としての本質的価値を引き出す場所として保全することだからである。このようにトトロの森と官有地はいずれも丘陵の保全という共通点をもつが、狭山丘陵は文化的景観が多様であり、管理区域ごとに資源の見出し方や継承方法が異なっている[資6-b]。

4-2 基金の特筆
トトロの森の合計面積は丘陵全体の約1/300である。丘陵全体を俯瞰するとそれぞれは点のように小さいが[⑧]、その点の集合には特殊な意味を見いだすことが可能だ。丘陵内に点在するトトロの森を巡回すると、その間にある領域へも自ずと観察の視野を広げることになる[資7-a]。定期的に行われる保全活動やガイドツアーによって、法網を潜り抜ける小規模開発やゴミの不法投棄、希少植物の盗掘といった異変の発見がトトロの森周辺にも広がり、基金は6市町の境界を超えて1/300以上の守備効力を発揮することが可能なのだ。実際にトトロの森が墓地開発計画地の100m圏内にあったことで、基金が周縁地権者としての権利を得て杜撰な開発を阻止した事例[⑲]もあり丘陵を守ることに寄与している。またこのことは同じ狭山丘陵にあっても管轄外へは権限が及ばない自治体の弱点も補強しているといえる。よって一つ一つは小さな土地であっても、その点のネットワークを生かし保護範囲を広げるアプローチは環境デザインのみならず、地政学的な観点においても合理的である。
さらに、この丘陵内で節点として存在するトトロの森は、ケヴィン・リンチ(Kevin Lynch, 1918-1984)が都市をイメージする構成要素の一つとして挙げたノード(接合点)と共通する[⑳、資7-b]。故に狭山丘陵内でノードが多くレイアウトされたトトロの森は狭山丘陵を象徴する役割も果たしているといえる。
以上のことから、トトロの森を繋ぎ目として活かしながら狭山丘陵全体に視座をもった基金の外交力は特筆に値し、丘陵の全体性[㉑]を作り出している。

5 展望と課題

様々な領域で構成されている狭山丘陵には全体を網羅した情報が少ない。基金は取得地の植生調査以外にも他領域の自然環境調査や丘陵全体の不法投棄の実態調査を行い、記録、公開しているが[㉒]、このような刊行物や情報公開は都や県では見られなかった[㉓]。人と自然が共生するための最適解を考える上で、基金の丘陵全体に眼差しを向けた調査活動と情報の可視化は、丘陵で発生する諸問題を包括的に解決する一助となるはずだ。そしてそれは狭山丘陵だけでなく類似する他地域の里山や保護団体にも貢献するだろう。
しかし狭山丘陵と地域住民が共生していくためには基金だけでは守れない。かつて相克関係にあった基金と大学が、今では共に丘陵の自然環境を調査する上で協力し合う相生の関係に転じたように[㉔]、有形無形の境界を再考し産学官民の接続性を強化することは、コモンズ[㉕]としての狭山丘陵と市民の共生力を強めるはずである。その上で、あらゆる生命を対象とする真の公共を共通理念とした丘陵保全のグランドデザインを描くこと、そして環境保護と経済が両立する循環型社会を共創することは今後の課題である。

6 おわりに

以上のように、基金は領域で区切られた狭山丘陵をトトロの森のネットワークでマクロ的に見守っており、空間と生命、情報といった繋がりを形成していた。そこからは市民と丘陵との生命中心的かつ共生的な繋がりを取り持つハブとしてや、狭山丘陵全体のイメージに寄与しているという基金の存在意義も見いだせる。そして人為の歴史を積み重ねてきた狭山丘陵は各領域で多面的にその資源や景観を市民に提供しているが、都市近郊の豊かな生物相を持つ緑の島として未来に継承していくには、基金と行政、市民が一体となり情報共有を強化した保全の取り組みや、LCDをコンセプトとした丘陵の資源を循環させる仕組みづくりが今後の目指すべき方向と考える。

  • 215488_1 [資料4]トトロの森1号地(2023年1月20日筆者撮影)
  • %ef%bc%bb%e8%b3%87%e6%96%991%ef%bc%bd_revised_230317_page-0001 [資料1]緑の孤島と称される狭山丘陵の位置と狭山丘陵における都県6市町の領域
  • 2 [資料2]狭山丘陵の成り立ちから開発の歴史、基金の活動年表
    【出典】
    ・横山伸夫・荻野豊「狭山丘陵とその周辺緑地の現況及び展望に関する考察」『自然環境調査報告書』第14集、2018年。
    ・公益財団法人トトロのふるさと基金「トトロのふるさと基金のこれまでの歩み」https://www.totoro.or.jp/activity/#HISTORY (2023年1月20日閲覧)
    ・公益財団法人トトロのふるさと基金「ナショナル・トラストで守る「トトロの森」」https://www.totoro.or.jp/national_trust/ (2023年1月20日閲覧)
    ・高木陽光「東京近郊における緑地空間の保全と利用 : 狭山丘陵を事例に」『比較都市史研究』第29巻第1号、2010年。
    ・東京都水道局「玉川上水の歴史」https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kouhou/pr/tamagawa/rekishi.html (2023年1月20日閲覧)
    ・東京都総務局統計部『東京都の総人口(推計)の推移』https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/06/11/documents/07.pdf (2023年1月20日閲覧)
    ・東京都水道局「東京都水道局」https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kouhou/meisho/murayama.html (2023年1月20日閲覧)
    ・株式会社西武ホールディングス「西武グループの歴史」『西武ホールディングスウェブサイト』https://www.seibuholdings.co.jp/group/history/ (2023年1月20日閲覧)
    ・所沢市「北野一般廃棄物最終処分場及びメガソーラー所沢紹介」『所沢市西部クリーンセンター施設案内パンフレット』https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kurashi/gomi/sebucleancenter/seibu20170322131519749.files/tokorozawaseibupumphlet07.pdf (2023年1月20日閲覧)
    ・重昆達也「狭山丘陵の哺乳類」『『自然環境調査報告書』第8集、2011年、p.21-22。
    ・東京都水道局「水源林の歴史」https://www.mizufuru.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/overview/history/ (2023年1月20日閲覧)
    ・東京都建設局「「パークマネジメントマスタープラン」策定(平成16年度)」https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/park/tokyo_kouen/parkmanagement/16plan.html (2023年1月20日閲覧)
  • %ef%bc%bb%e8%b3%87%e6%96%993%ef%bc%bd_final_230313_page-0001 [資料3]Life-Centered Design(生命中心デザイン, LCD)の概念図とHuman-Centered Design(人間中心デザイン, HCD)との比較
  • %ef%bc%bb%e8%b3%87%e6%96%995%ef%bc%bd_revised_230317_page-0001 [資料5]狭山丘陵の埼玉県側と東京都側の比較
  • %ef%bc%bb%e8%b3%87%e6%96%996-a%ef%bc%bd_revised_230317_page-0001 [資料6-a]トトロの森付近の様相(一例)
  • %ef%bc%bb%e8%b3%87%e6%96%996-b%ef%bc%bd_revised_230317_page-0001 [資料6-b]トトロの森と都立野山北・六道山公園、県立さいたま緑の森博物館の様相比較
  • %ef%bc%bb%e8%b3%87%e6%96%997%ef%bc%bd_revised_230317_page-0001 [資料7]狭山丘陵におけるトトロの森の保護ネットワークと狭山丘陵を構成する要素

参考文献

【註】
① 5市1町:埼玉県所沢市、同入間市、東京都東村山市、同東大和市、同武蔵村山市、同瑞穂町
② 宮崎駿監修、スタジオジブリ編『トトロの生まれたところ』岩波書店、2018年、序文(pなし)、p.54、奥付(pなし)
③ 公益財団法人トトロのふるさと基金「トトロのふるさと基金のこれまでの歩み」https://www.totoro.or.jp/activity/#HISTORY (2023年1月20日閲覧)
④ ナショナルトラスト:貴重な自然環境を有する土地や文化財を市民らの寄付金で買い取り、保全する運動。1895年にイギリスで国民のために土地を共有する団体として誕生したThe National Trustがモデル。日本では1964年に財団法人鎌倉風致保存会が発足以降、各地でナショナルトラスト団体が誕生している。
https://www.env.go.jp/nature/info/guide_n-trust/pdf/full.pdf (2023年1月20日閲覧)
⑤ 公益財団法人トトロのふるさと基金「各種事業内容のご案内」https://www.totoro.or.jp/activity/#ACTIVE (2023年1月20日閲覧)
⑥ 2023年1月時点。(2023年1月20日基金に確認)
⑦ 公益財団法人トトロのふるさと基金『トトロの森で何かし隊活動ハンドブック 2022年10月版』2022年、p.23。
⑧ 公益財団法人トトロのふるさと基金「ナショナル・トラストで守る「トトロの森」」https://www.totoro.or.jp/national_trust/ (2023年1月20日閲覧)
⑨ 公益財団法人トトロのふるさと基金『トトロのふるさと基金長期構想2021-2030『都市のコモンズを育む〜ナショナル・トラスト運動の新しい地平へ 発足当初の想いを受け継ぐ人を育て、受け渡す〜』』2021年、p.2。
⑩ 里山:人間の生活圏に近い山で農業などの多様な資源の利用が行われている低山地域を指し、雑木林や田畑、鎮守の森などで構成され、里山の自然が人の生活に必要な食糧や燃料を供給し、適度な人の手入れによって里山の木々が萌芽更新され、植物や動物にとっても豊かな環境であった場所。
狭山丘陵は環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」および「日本の重要湿地500」に選定されている。
環境省「生物多様性保全上重要な里地里山」https://www.env.go.jp/nature/satoyama/11_saitama/no11-4.html (2023年1月20日閲覧)
環境省「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」https://www.env.go.jp/nature/important_wetland/wetland/w184.html (2023年1月20日閲覧)
⑪ 所沢市『生物多様性ところざわ戦略』2021年、p.4-6。
⑫ 公益財団法人トトロのふるさと基金のインタビューより(2022年10月7日実施)
⑬ 狭山公園(東村山市、東大和市)、東大和公園(東大和市)、野山北・六道山公園(武蔵村山市、瑞穂町)、八国山緑地(東村山市)、中藤公園(武蔵村山市)※開園順
(西武・狭山丘陵パートナーズ『狭山丘陵の都立公園ニュース きてみて!№78冬号』2022年。)
⑭ 国や地方公共団体の施設の運営を民間事業者が行う指定管理者制度によって都立5公園は西武・狭山丘陵パートナーズ(西武造園株式会社、西武緑化管理株式会社、特定非営利活動法人NPO birth、特定非営利活動法人地域自然情報ネットワーク、一般社団法人防災教育普及協会)によって管理運営されている。
西武・狭山丘陵パートナーズ 『狭山丘陵の都立公園へきてみて!』https://www.sayamaparks.com/metropolitanparks/index.html (2023年1月20日閲覧)
⑮ 西武・狭山丘陵パートナーズ「野山北・六道山公園」『狭山丘陵の都立公園へきてみて!』https://www.sayamaparks.com/noyama/ (2023年1月20日閲覧)
⑯ 野山北・六道山公園ボランティア事務局『平成30年度 都立野山北・六道山公園ボランティア歳時記』https://www.sayamaparks.com/common/pdf/saijiki221207.pdf (2023年1月20日閲覧)
⑰ 株式会社自然教育研究センター『さいたま緑の森博物館』https://saitama-midorinomori.jp/ (2023年1月20日閲覧)
⑱ フィールドミュージアム:建物の中の展示物ではなく、地域の人々の営みや自然との関わりを博物館としたもの。さいたま緑の森博物館では狭山丘陵の雑木林を散策し、そこに生息する動植物を観察できる。
株式会社自然教育研究センター「どんなところ?」『さいたま緑の森博物館』https://saitama-midorinomori.jp/?page_id=24467 (2023年1月20日閲覧)
⑲ 公益財団法人トトロのふるさと基金編『トトロの森をつくる』合同出版、2020年、p.187-188
⑳ ケヴィン・リンチ 『都市のイメージ 新装版』丹下健三・富田玲子訳、岩波書店、2007年、p.56-57。
㉑『空間にこめられた意思をたどる』で川添善行は「全体性」を空間デザインで重要とされる捉え方として、それによって空間の意味が変わるものとしている。またこの中で、デザインする対象が小さくても影響を与える範囲をどのように設定するかによって全体性に寄与できると述べている。
川添善行著、早川克美編『空間にこめられた意思をたどる』藝術学舎、2014年、p.22-25。
㉒ 公益財団法人トトロのふるさと基金「報告書のご紹介」https://www.totoro.or.jp/report/ (2023年1月20日閲覧)
㉓ 狭山丘陵の都側は都立5公園の窓口である西武・狭山丘陵パートナーズおよび東京都西部公園緑地事務所管理課、県側は県立のさいたま緑の森博物館に植生調査データのオンライン公開または紙媒体発行の有無についてメール、電話にて確認(2022年12月15日〜2023年1月12日実施)
㉔ 自然環境調査室(早稲田大学所沢キャンパス人間科学部が開設された1987年に設置された自然環境の調査・研究組織)はキャンパス周辺のモニタリング調査を行っており、基金の周辺環境調査(「早稲田大学所沢校地湿地における鳥類標識調査」『自然環境調査報告書(第9集)』2012年。など)にも協力している。
早稲田大学自然環境調査室 http://www.waseda.jp/nerl/about.html (2023年1月20日閲覧)
㉕ コモンズ:共有地、共有資源を共同管理する仕組み。
基金ではトトロの森を「地域の共有の宝」という意味でコモンズと称している。
公益財団法人トトロのふるさと基金『トトロのふるさと基金長期構想2021-2030『都市のコモンズを育む〜ナショナル・トラスト運動の新しい地平へ 発足当初の想いを受け継ぐ人を育て、受け渡す〜』』、2021年、p.3。


【参考文献】
・早川克美『デザインへのまなざし―豊かに生きるための思考術』藝術学舎、2014年。
・日本デザイン学会 環境デザイン部会『つなぐ 環境デザインがわかる』朝倉書店、2012年。
・小松光彦 他『倫理学案内――理論と課題』慶應義塾大学出版会、2006年。
・太刀川英輔『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』海士の風、2021年。
・横山伸夫・荻野豊「狭山丘陵とその周辺緑地の現況及び展望に関する考察」『自然環境調査報告書』第14集、2018年。
・高木陽光「東京近郊における緑地空間の保全と利用 : 狭山丘陵を事例に」『比較都市史研究』第29巻第1号、2010年。
・亀山純生「森林の文化的社会的価値:倫理学の視点から」『森林科学』第64号、2012年。
・瀬長剛『里山の自然 雑木林の20年』偕成社、2021年。
・広瀬敦司『東京の里山 狭山丘陵の四季』新泉社、2011年。
・工藤直子『あっ、トトロの森だ!』徳間書店、1992年。
・財団法人トトロのふるさと財団編『トトロの森探検ガイド』1998年。
・財団法人トトロのふるさと財団編『武蔵野をどう保全するか』1999年。
・財団法人トトロのふるさと財団編『都市近郊の里山の保全 里山保全への現代的な課題を考える』2001年。
・財団法人トトロのふるさと財団編『トトロのふるさと 狭山丘陵ぐるっと見て歩き』幹書房、2003年。
・廣井敏男『里山はトトロのふるさと』旬報社、2004年。
・東村山市史編さん委員会編『東村山市史1通史編 上巻』2002年。
・宮本八惠子『狭山湖―水底の村からの発信』さいたま民族文化研究所、2019年。
・四元忠博『ナショナル・トラスト100周年への道筋 1970〜1995年』時潮社、2018年。
・西川芳昭 他『市民参加のまちづくり【事例編】―NPO・市民・自治体の取り組みから―』創成社、2005年。
・パラグ・カンナ『「接続性」の地政学 グローバリズムの先にある世界 上』尼丁千津子・木村高子訳、原書房、2017年。


【参考サイト・動画】
・公益財団法人トトロのふるさと基金「30周年記念集会~長期構想発表~」https://www.youtube.com/watch?v=Wnn140coG3o (2023年1月20日閲覧)
・National Trust「For everyone, for ever: our strategy to 2025」https://www.nationaltrust.org.uk/who-we-are/our-strategy (2023年1月20日閲覧)
・Damien Lutz 「The Life-centred Design Guide」https://damienlutz.medium.com/the-life-centred-design-guide-120a3d40e0fc (2023年1月20日閲覧)
・アクセンチュア株式会社「Fjord Trends 2020」https://www.accenture.com/content/dam/accenture/final/a-com-migration/custom/_acnmedia/thought-leadership-assets/pdf-2/Accenture-Fjord-Trends-2020-Report-Japan.pdf (2023年1月20日閲覧)
・神戸雄太「地球上の生命全てを対象とする“Life Centred Design” – サステナビリティを実現する思考法とは?-」『SAPジャパン』https://www.sapjp.com/blog/archives/45549 (2023年1月20日閲覧)
・広井良典「「生命経済」のビジョンを――新型コロナと気候変動を超えて 広井良典 京都大学こころの未來研究センター教授【特集:2020年を振り返って】」『農業協同組合新聞(JAcom)』https://www.jacom.or.jp/nousei/tokusyu/2020/12/201203-48098.php (2023年1月20日閲覧)
・福田晋「農村振興と連結の経済性」『農林水産政策研究所レビュー』https://www.maff.go.jp/primaff/kanko/review/attach/pdf/151130_pr68_01.pdf (2023年1月20日閲覧)
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・西武・狭山丘陵パートナーズ「中藤公園」『狭山丘陵の都立公園へきてみて!』https://www.sayamaparks.com/nakato/ (2023年1月20日閲覧)
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・日本自然保護協会「人と自然の共生地域OECM」https://www.nacsj.or.jp/2021/10/27851/ (2023年1月20日閲覧)
・環境省「第4節 自然のしくみを基礎とする真に豊かな社会を目指して」(平成25年版 図で見る環境・循環型社会・生物多様性白書 第1部 第2章)https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/zu/h25/html/hj13010204.html (2023年1月20日閲覧)
・所沢市「狭山丘陵における緑地の保全制度」https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kurashi/seikatukankyo/midori/ryokuchi/sayamakyuryohozenseido.html (2023年1月20日閲覧)
・入間市「入間市緑の基本計画」http://www.city.iruma.saitama.jp/shisei/kakusyukeikaku/1009162.html (2023年1月20日閲覧)
・東大和市「東大和市緑の基本計画」https://www.city.higashiyamato.lg.jp/kurashi/kankyo/1002196/1002204.html (2023年1月20日閲覧)
・東村山市「東村山市みどりの基本計画2021」https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/smph/shisei/keikaku/bunya/kankyo/keikaku.html (2023年1月20日閲覧)
・武蔵村山市「狭山丘陵の景観の保全」https://www.city.musashimurayama.lg.jp/shisei/toshi/machizukuri/1002823/index.html (2023年1月20日閲覧)
・瑞穂町「令和3年度 第2字瑞穂町環境基本計画 進捗状況報告(案)」https://www.town.mizuho.tokyo.jp/tyosei/011/002/p005808_d/fil/r4-1sintyoku.pdf (2023年1月20日閲覧)
・狭山丘陵観光連携事業推進実行委員会「狭山丘陵観光連携プラン」https://www.city.musashimurayama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/843/purann1.pdf (2023年1月20日閲覧)


【取材協力】
公益財団法人トトロのふるさと基金
北浦恵美氏(常務理事・事務局長)
児嶋翼氏(事務局・調査部会スタッフ)

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