近畿

井上 千佳

川西英 ―「神戸百景」がつなぐ街の記憶―

はじめに 川西英(以後川西)(1894~1965)は神戸で生まれ独学で絵画を学んだ。自ら絵を描き・彫り・刷る創作版画家として知られ、郵便局⾧の仕事をしながら、多くの作品...

中嶌 翔太

堺市中区陶器北地区における陶芸とまちづくりの可能性

1.基本データと歴史的背景 1-1.陶邑窯跡群 日本の焼きものの生産地と言えば、有田、備前、丹波、美濃などを思い浮かべる人が多いと思う。しかし、これらの焼きもののル...

寺本 和永

粟嶋神社から知る宮座の形成とその変遷

はじめに 和歌山県海南市下津町は県下にある7つの国宝建造物のうち実に4つ(長保寺・興福寺)が集中している古く歴史がある町で(長保寺は平安時代中期の長保2年(1...

片野 美樹

明朝体から学ぶ日本語フォントの秘密

はじめに 文字は様々な情報を与え、言葉の知識さえあればそれらを理解することができる。言葉を覚え、読み書きを学習するという教育は我が国では一般的なカリキュラムで...

吉田 小百合

『千里ニュータウンにおける「みどりの拠点」の役割』

1.基本データ 「千里ニュータウン」(以下千里NT)は大阪府の北摂、吹田市と豊中市にまたがった1,160haの土地に1961~1969年にかけて建設された日本初のニュータウンであ...

香月 順子

毎月28日に食す小豆粥 ──失われた行事食のひとつ──

はじめに 「毎月28日に食す小豆粥」を行事食として取り上げる。行事食とは伝統的な祭事や行事、或いは季節の節目に食される特別な料理と食材を指し、無病息災と幸せを...

畑 梅次

京春日「神相撲」が語る千二百年の歴史 ― 薄れてゆく由来 ―

はじめに 京都西山の麓、京都市西京区大原野に鎮座する大原野神社(おおはらのじんじゃ)は「京春日(きょうかすが)」といわれている(資料1)。藤原氏との関わりが深い...

米川 志保

氏子たちによって伝承される「宮踊り」 ―人と場所をつなげる文化の価値―

はじめに 三重県津市香良洲町でおこなわれている「宮踊り」は、氏神に前年の収穫を感謝し、今年の豊漁豊作を祈願する奉納踊りで、約350年前から途絶えることなく伝承し続...

森川 安希子

明珍火箸風鈴 〜日本の伝統技術と音感覚の融合 その未来〜

はじめに 自然の風を生かし音を愛でる工芸品の風鈴のひとつ「明珍火箸の風鈴」は兵庫県姫路市の金属工芸品である。甲冑鍛冶の伝統技術を受け継ぐ鍛冶職人により全て手作...

川野 えり子

いにしえを伝え続ける奈良の固形墨の継続と可能性

はじめに 610年に日本に伝えられ、朝廷の置かれた明日香で始まった墨造りは、遷都(1)とともに奈良に伝わり、都が京都(2)に移ってからも奈良に留まっている。本稿では...