東京

柳澤 寿江

『東京メトロ銀座線1000系(1001号車)』—国の重要文化財に指定されている価値と電車車両における文化継承—

はじめに 日本の交通機関サービスは、世界の中でも突出して優れたものである。特に都市部の電車については、地下鉄・私鉄・JRの乗り換えもしやすく、多数の沿線が交錯し...

髙木 強

池上本門寺にある重要文化財「五重塔」の歴史的・文化的価値について

髙木 強 はじめに私が現住する東京都大田区にある池上本門寺の「五重塔」を歴史的・文化的価値を考察する。 ◎基本データと歴史的背景 (1)基本データ 建築名称:...

高橋 菜美子

長崎アトリエ村「さくらが丘パルテノン」の商品開発の観点から見た評価

 1930~40年代に旧長崎町(現在の要町、長崎、千早周辺)に、「長崎アトリエ村」(現在は芸術家たちが集った池袋の街を含め「池袋モンパルナス」と呼ばれることが多い。)と...

寳達 清

世田谷区の九品仏(くほんぶつ)の名で親しまれている「九品山唯在念佛淨眞寺」の歴史的・文化的価値について

はじめに  私の住んでいる町に身近にあるお寺の「九品山唯在念佛淨眞寺」を歴史的・文化的価値を考察する。 「九品仏」とは、同寺に安置されている9躰の阿弥陀如来像の...

寺田 麻美

東京下町・浅草神社が提唱する日本の新しい習慣『夏詣』

1.はじめに  東京都台東区の浅草神社(東京都台東区浅草2-3-1)が、「ニッポンの新しい習慣づくり」と題して2014年から始めた夏詣は、神社境内での茅の輪くぐりに七夕飾...

合田 陽一

清澄白河のアライズコーヒーはなぜ人を惹きつけるのか?

① はじめに 2015年の正月、東京の清澄白河にあるコーヒースタンド併設の焙煎所、アライズコーヒーに初めて足を踏み入れた。毎年恒例の深川七福神巡りを参拝中、交...

ライト 文子

篠原風鈴本舗「江戸風鈴」 ―変化する風鈴の在り方―

1.はじめに  江戸風鈴とは、江戸時代から伝わる技法を受け継いで作られるガラス風鈴である。空中でガラスをふくらます宙吹き[1]で形を作り、内側から絵付けをするのが...

津下 陽子

デジタル時代の美術館―アーティゾン美術館の挑戦―

1 事例について評価しようとしている点 インターネット、スマートフォンやタブレット、それに付随するサービスや娯楽の出現により、現代の人々、特に若者のマインドと...

五味 稔康

大田区の地域情報誌『月刊おとなりさん』は何故長年愛読されてきたのか?

はじめに 大田区は、多摩川を越えて東京に入る南端の入口にあたる。中核となる大森・蒲田の商業地、東京湾に拡張する羽田空港、散在する町工場、中央に池上本門寺、馬込...

谷口 厚史

国立科学博物館にみる社会的課題に対する取り組みについて ーコロナ過における「非接触」への対策ー

1.背景と目的  近年、映像技術とインターネット上の仮想空間との連携技術が発達した事により、芸術作品のデジタルアーカイブ化に対する取り組みが増え始めてきた。そ...