2026年3月

菊地 一秀

「さっぽろ天神山アートスタジオ」の可能性 アーティストと市民をつなぐ基盤になり得るか

はじめに 札幌市の芸術文化施設であるさっぽろ天神山アートスタジオ(以下、天神山アートスタジオ)は、2014年のオープン以来、国内外のアーティストが延べ2,866人滞在し...

江ノ上 陽一

一般社団法人日本パントマイム協会主催事業 「ワークショップキャラバン2023」

「基本データ」 一般社団法人日本パントマイム協会は2018年に設立されている。これまで日本には法人としての協会はなく、当協会が日本で初めて法人として設立され、国内...

青木 祐介

都市型アート委員会による地域文化の再構築 ――自由が丘におけるアート活動とコミュニティ運営の相互作用――

はじめに 本稿では東京都目黒区自由が丘で2023年に設立された「アート委員会」を対象に、都市型地域におけるアート活動の可能性と課題を検討する。自由が丘は商業地と...

上月 幸雄

糸満ハーレーにおける祭礼空間と運営のデザイン評価 ― 地域主体のイベントデザインに着目して ―

はじめに 沖縄県糸満市で継承されてきた伝統祭礼「糸満ハーレー」¹を、地域文化に根ざした文化資産として捉え、その祭礼空間と運営のデザインを評価対象とする。...

宮本 実枝

遠き地で継承される地方巡礼 ―東葛印旛大師巡拝にみる信仰と非日常性―

はじめに 千葉県北部では四国八十八ヶ所巡礼を模した、地方巡礼・新四国巡礼と称される東葛印旛大師巡拝が毎年5月に四つの市(柏・白井・鎌ケ谷・松戸)にまたがり行わ...

榎並 博幸

「六ツ美悠紀斎田お田植えまつり」~創出と伝承のあり方~

はじめに 「六ツ美悠紀斎田お田植えまつり」[資料1]は、大正天皇即位時の大嘗祭における悠紀斎田の田植え儀礼を起源とする民俗芸能であり、現在は岡崎市の無形民俗文化財...

西田 耕治

鎌倉彫の造形美に宿る日本的精神                  ― 伝統工芸の継承と創造的展開 ―

はじめに 本稿は、神奈川県鎌倉市を代表する伝統工芸・鎌倉彫を文化資産として総合的に評価することを目的とする。鎌倉彫は、中世鎌倉の仏教文化を背景に成立し、木彫と...

白樫 佳苗

北海道の木彫りの熊

はじめに かつて多くの家庭の床の間やブラウン管テレビの上に鎮座していた、木彫りの熊。長らく「北海道土産」の代名詞であったが、近年は住宅事情の変化から姿を消し...

塘 良春

大阪日本民芸館から考える民藝とデザインを継なぐもの。

はじめに 現在居住している地域にある重要な文化施設として注目したのは、1970年度に吹田市の千里丘陵で行われた万国博覧会に出店した日本民藝館(大阪日本民芸館)に...

松浪 裕子

神社の祭礼行事に差される剣鉾についてー京都に特有の祭具

はじめに 剣鉾は神社の祭礼行事において神輿渡御とともに巡幸する祭鉾だ。神輿を先導した剣鉾が差されることにより、祭りの賑わいから神事の厳粛さへと場が変化する*1。...