三重
伝統工芸の継承へ 三重県組紐協同組合の取り組み
はじめに 日本の伝統的工芸品産業に「組紐」がある。組紐は、複数の絹糸や金銀糸などを組み糸にし、組み方に従って斜めに糸を交差させてつくられる。組紐の種類に応じ、...
鳥羽市立海の博物館 ー博物館建築の未来と可能性ー
はじめに 三重県鳥羽市にある鳥羽市立海の博物館(以下「海の博物館」)は海の近くで暮らす人々の過去と現在、そして未来を伝える民俗資料を扱う博物館である。本稿で...
芸術祭で地域イノベーション~亀山トリエンナーレの可能性~
はじめに 日本はもとより世界中で行われている芸術祭(1)は現代アートを主な内容とする展示会である。海外では旬のアーティストを紹介することを目的として開催されてき...
氏子たちによって伝承される「宮踊り」 ―人と場所をつなげる文化の価値―
はじめに 三重県津市香良洲町でおこなわれている「宮踊り」は、氏神に前年の収穫を感謝し、今年の豊漁豊作を祈願する奉納踊りで、約350年前から途絶えることなく伝承し続...
「桐林館喫茶室・筆談カフェ」(三重県いなべ市)―表現の多様性とダイバーシティを体感できる空間―
1.基本データと歴史的背景 <桐林館(旧阿下喜(あげき)小学校校舎)沿革> 昭和12年3月:阿下喜町立尋常小学校校舎として建設 昭和56年:新校舎完成、阿下喜小学校の...
伊勢型紙~伝統技術への思いと継承のためのアプローチ~
1 基本データ <伊勢型紙とは> 着物の柄や文様を染めるのに用いる型紙のことで千年余りの歴史を持つ伝統工芸用具である。楮(高知・栃木産)から作られた和紙...
伊勢茶再盛と伝承~三重県手もみ茶技術伝承保存会の取り組み~
Ⅰ.はじめに 三重県の緑茶生産量は、静岡県・鹿児島県に次いで全国3位である。三重県で生産された茶の総称を「伊勢茶」という[註1]。県の特産品でありながらその知名度...