九州

岡本 美之

災害を超えて住み継ぐ町  八女福島の町並み保存活動

1.はじめに 福岡県の南部に広がる八女市の中心部、八女市福島地区(以下、八女福島)の町並み保存活動は1992年、ある新聞記者の呼びかけによる勉強会で始まった。前年に...

森 妙子

謎の古高取「織部高取」の再現と伝承に挑む

はじめに 江戸初期に黒田藩御用窯として開窯した高取焼は400年の歴史を持つ。直方(のおがた)市は高取焼発祥の地であり、この初期のやきものを「古高取」という。織部好...

志岐 絵梨奈

博多旧市街ライトアップウォークにみる歴史景観デザインの価値と課題から見る文化資産評価報告書

1. 基本データと歴史的背景 福岡市博多区御供所町は中世・近世における博多商都の中心に位置し、聖福寺・妙楽寺・承天寺といった寺院が連なる寺町として発展してきた。こ...

古澤 文彩

長崎夜景にみる生活と歴史の光 -斜面都市・港町における重層的夜間景観の文化資産的価値-

1.はじめに 長崎市は九州西端に位置する港湾都市であり、三方を山に囲まれたすり鉢状の地形を特徴とする。この地形により、市街地や住宅地は平地から斜面へと連続的に広...

大竹 俊也

建築空間の創造的な利用について 内之浦宇宙空間観測所 Mロケット組立室

はじめに 鹿児島県大隅半島の東部にある内之浦(肝付町)には、日本初の人工衛星「おおすみ」や小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた内之浦宇宙空間観測所(資1)がある...

芹田 愛

踊る身体は何を語るのかーフラにおけるエクソフォニー体験と「語る身体」の考察  Hālau Hula O Pili Lani の実演を手がかりに

はじめに 日本語を母語とする私たちがフラを踊るとき、それは単に他国の踊りを学ぶ行為ではない。そこでは言語や文化が接触する 「境界」に身を置く経験が生じている。フ...

徳留 浩二郎

ながしま造形美術展 〜40年続く地域固有の芸術が生み出す価値〜

はじめに 鹿児島県の最北端にある長島町には、40年にわたり続けられてきた「ながしま造形美術展(旧あづま造形美術展)」(以下本展)がある。2年に1度開催され入場...

吉田 悦子

石炭産業を起点とした直方市鉄工業界の発展

1.はじめに 日本の鉄工業における文化的資産として「官営八幡製鉄所」(福岡県北九州市)が、平成27年(2015年)世界遺産「明治日本の産業革命遺産」として登録された。...

山本 恵吏佳

津奈木町の公共空間におけるアート

1. 熊本県の南西に位置する津奈木町は、水俣市の隣町である。隣町であるため、色濃く水俣の影響を受けている。津奈木町と水俣が、ふところに抱く不知火海は九州本島と天...

上月 幸雄

糸満ハーレーにおける祭礼空間と運営のデザイン評価 ― 地域主体のイベントデザインに着目して ―

はじめに 沖縄県糸満市で継承されてきた伝統祭礼「糸満ハーレー」¹を、地域文化に根ざした文化資産として捉え、その祭礼空間と運営のデザインを評価対象とする。...