近畿

高濱 美穂子

八尾市にある茅葺屋根の和菓子店「興兵衛桃林堂」―未知の可能性―

はじめに 近鉄大阪線「近鉄八尾駅」から徒歩5分ほどの所に、まだ、いくらか古民家の残る町並みの先に風格のある大きな茅葺屋根の和菓子店興兵衛桃林堂はある[図1]。建...

濱本 博久

カバタ文化の価値づけと継承の仕組みに関する研究 ―針江生水の郷委員会の見学・保全活動を事例として―

1:基本データと歴史的背景 本報告書は、滋賀県高島市新旭町針江のカバタ文化と「針江生水の郷委員会」(2004年設立)による見学・保全活動を、地域文化資産の「...

大家 義晴

宮水 ― 酒造用地下水の発見と縮小、そして保全の歩み ― 地下水文化資産としての評価 ―

1.基本データと歴史的背景 日本酒の品質は、米・麹・酵母・水という四要素によって構成されるが、その中でも水は発酵の進行や酒質の方向性をの方向性を決める重要な要...

中平 朋子

関西・大阪万博にみる伝統の再評価と未来の展望

万国博覧会の歴史 2025年4月13日から同年10月13日まで大阪・夢洲において「日本万国博覧会(略称、大阪・関西万博)」が開催された。開催前から問題提起や議論がなされたが...

横田 航

万博のレガシー 〜大阪・関西万博にみるコミュニケーションを強く意識したデザイン〜

1.はじめに 国際博覧会条約に則り大阪府大阪市此花区の夢洲で国際博覧会、略称「大阪・関西万博」が2025年に開催された。国際博覧会(以降、「万博」と記す。広義を指...

木許 妙子

人形浄瑠璃文楽 -文楽人形の首(かしら)に内包する性根- 

人形浄瑠璃文楽(以下、文楽)*1における文楽人形は舞台道具でありながら、舞台上では人形遣いによって芝居を演じる役者となる。文楽人形の「首(かしら)」*2には人間の...

山川 文子

千利休を源流とする堺の茶文化

1.基本データと歴史的背景 千利休(1522–1591)は、安土桃山期を代表する茶人であり、堺の町衆(商人層)を背景に茶の湯を大成させた人物である(註1)。利休は堺...

北村 香奈

虚構であり続けることの難しさ ー鯛よし百番と飛田新地における元遊郭ー

遊郭建築は、その成立背景から、文化資産として評価されることが難しい対象である。多くの場合、それらは美化される(1)か、あるいは語られないまま風化していくかのいずれ...

南 佳代

知的で豊かな衣生活のために為せる事とは――ファッションの価値向上に努めて――

はじめに 近年、ファッションを学際的に研究する学問分野「ファッションスタディーズ」(1)が盛んである。東大や京大でも講義が行われ(2)、ファッションスタディー...

中井 宏二

京都伝統工芸の京陶人形―伝統と未来

はじめに 「京陶人形」(資料1)は、京都で作られる素焼き土人形の総称であり郷土人形に包含される伝統工芸品である。日本各地の郷土人形の素材は地域特性を生かした土、紙...