大谷 義智(准教授)2022年3月卒業時の講評

年月 2022年3月
みなさん、こんにちは。卒業研究の採点、講評を担当させていただきました教員の大谷義智と申します。卒業研究のレポート制作、本当にお疲れ様でした。様々なまなざしで書かれたレポートの数々を、感銘を受けながら拝読させていただきました。以下、私が担当させて頂いた卒業研究における総評をさせていただきます。

卒業研究では、様々な場で実践されているデザインや芸術活動を、皆さん独自の視点(まなざし)で捉え、情報収集を行い、分析、考察し、「文化資産評価報告書」としてまとめることが求められています。そして、取り上げた事例のどんな点について積極的に評価しているのか、今後の展望とともに述べることを求められます。

芸術教養学科で学ばれた、文化や伝統など「過去を見つめるまなざし」と、デザインや芸術活動といった「未来を見つめるまなざし」の両軸から考察する学びの集大成とも言えるでしょう。

レポートの多くは、過去と未来をしっかりと見つめ、提案性のあるレポートとなっておりました。しかし、ご自身の興味のあるテーマを題材にするためか、主観的な意見に留まってしまった方も何人かおられました。

レポートを書くにあたっては、客観的な視点と主観的な視点が同時に求められます。そして、題材の歴史的背景や事実関係を調べながら、常に問いかけ、考察することで、未来への新しい可能性を提示します。

芸術教養学科での学びが、みなさんの未来の扉を大きく開いて行くことを願って、
卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。