野村朋弘 (准教授:主任)2019年3月卒業時の講評

年月 2019年3月
今期、卒業研究に取り組まれた皆さん、情報収集、分析、執筆とお疲れ様でした。そして何よりご卒業おめでとうございます。

言祝ぎ申し上げます。

私は伝統行事・文化遺産などに関わる題材を中心に担当致しました。

それぞれ、地域性や歴史性も異なり、読み手としても大変興味深く面白かったです。

芸術教養学科の卒業研究レポートでは、地域の文化資産について評価することが求められています。また、論文ではなくレポートの分量で、分析と考察が求められます。

私が常に留意しているのが、伝統行事や文化にはそれぞれ歴史があり、それらを尊重しつつも、今後に向けてどのような展望を持つべきかです。

歴史を分析するだけではなく、また未来を考えるだけでもない。その中庸が芸術教養のスタンスだと思います。

例えば歴史性の分析などはとても秀でていたとしても、こうした歴史性のある伝統行事ならば、守らなければならない。といった意見だけであれば、それはそれで、主観のバイアスとなってしまいます。

未来に向けてどのように維持もしくは発展させ、継承していくか。その視覚となるのが、比較対象をどう取り上げるかだと思います。

それぞれのレポートで光る部分があり、今後に向けて更に考えて欲しい点もありました。個別の講評で書かせて頂きましたのでご参考に今後も地域の文化資産を知る「まなざし」を培って下さい。

卒業生の皆さんのこれからのご活躍を祈念しております。