2026年3月

小澤 啓一

地域寺社におけるコミュニティデザイン支援の可能性について ―《共同体志向》と《内省への支援》を架橋する場としての横須賀市芦名・浄楽寺―

はじめに ― 分断と再接続の時代における「場」のありかた 現代日本社会では、人口減少、地域経済の縮小、家族形態の変容、デジタル化の進展などを背景として、かつて地域...

駒 祐介

ポーラ文化研究所の活動と今後の展望について

基本データと歴史的背景 ポーラ文化研究所は、1976年の設立以降、化粧を「人々の営みの中で培われてきた大切な文化」と位置づけ、その学術的探求を目的とした機関である...

徳留 浩二郎

ながしま造形美術展 〜40年続く地域固有の芸術が生み出す価値〜

はじめに 鹿児島県の最北端にある長島町には、40年にわたり続けられてきた「ながしま造形美術展(旧あづま造形美術展)」(以下本展)がある。2年に1度開催され入場...

吉田 悦子

石炭産業を起点とした直方市鉄工業界の発展

1.はじめに 日本の鉄工業における文化的資産として「官営八幡製鉄所」(福岡県北九州市)が、平成27年(2015年)世界遺産「明治日本の産業革命遺産」として登録された。...

小野寺 真良

アートになる島、ハートのある街 ―― 東京湾ウォーターフロント開発 プレイスメイキングからみる天王洲アイルエリアのまちづくり

はじめに 芸術文化を都市再生の核に据える試みは世界的な潮流となっている。その手法は、大規模な芸術祭による観光振興から、遊休不動産のリノベーション、あるいはコミ...

小原 有加

「楽器の王様」の誕生から今日まで

はじめに 私の趣味は、ピアノを弾くことである。約3年程ほぼピアノに触れていない時期はあったが、4歳から今までずっと続いている、生涯の大切な趣味である。長年毎日の...

鈴木 恵

石水博物館に見る洗練された文化活動の特質とその意義―「亭主七分に客三分」の視座から

はじめに 石水博物館は、他館とは異なる文化的立ち位置で、文化活動を継続している数少ない私立博物館である。「半泥子さんなら、どうするか」という問いを胸に、石水博...

桒原 かおり

世界文化遺産である富士山を、普遍的な価値と芸術的源泉として継承していくために今伝えるべきこととは

はじめに、日本の象徴として君臨する富士山は2013年、「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された。(註1)単独峰である富士山の雄大な稜線美の概観は、八...

龍寳 明子

東京ワイナリーがデザインするワインづくりとぶどう畑の未来

はじめに 近年、日本には小規模ワイナリーが数多く誕生している(1)。東京にも、住宅地や商業エリアに醸造所を構える都市型ワイナリー(2)があり、訪ねてみると、立地の珍...

山本 恵吏佳

津奈木町の公共空間におけるアート

1. 熊本県の南西に位置する津奈木町は、水俣市の隣町である。隣町であるため、色濃く水俣の影響を受けている。津奈木町と水俣が、ふところに抱く不知火海は九州本島と天...