2026年3月
ライフスタイル型ホテルにおける地域文化とアートを通じた「滞在体験」のデザイン評価 ―松本十帖 、白井屋ホテル、エースホテル京都 (Ace Hotel Kyoto) を事例として
1. はじめに 現代の「ライフスタイル型ホテル」は、単なる宿泊施設を超え、建築、アート、地域文化を統合した一つの「制作物」として進化している。本報告書では、松本十...
高崎市歴史民俗資料館 ~2つの「残したい」に着目して~
1.はじめに 群馬県高崎市上滝町の高崎市歴史民俗資料館(以下、「民俗資料館」と称する)は、かつて群南村の役場の庁舎であった。多くの公共施設が鉄筋コンクリートによ...
ペルー・リマのバランコ区における壁画とコミュニティ――対話の場としての壁画――
ペルー・リマのバランコ(Barranco)は、カラフルな壁画(mural)が街並みを彩り、アートの街として国内外から注目を集める。(註1) 壁画は観光振興やコミュニティの活性化な...
踊る身体は何を語るのかーフラにおけるエクソフォニー体験と「語る身体」の考察 Hālau Hula O Pili Lani の実演を手がかりに
はじめに 日本語を母語とする私たちがフラを踊るとき、それは単に他国の踊りを学ぶ行為ではない。そこでは言語や文化が接触する 「境界」に身を置く経験が生じている。フ...
自然の竹香る「房州うちわ」伝統的工芸品の今
1.はじめに 自然の竹香る「房州うちわ」伝統的工芸品の今について、その基本データと歴史的背景、国内の他のうちわ産業と比較して特筆される点、積極的に評価する点や...
熊野筆にみる伝統工房文化の文化資産的価値と身体性の評価
第1章 基本データと歴史的背景 広島県安芸郡熊野町で作られる熊野筆は、江戸時代後期以来の歴史をもち、農閑期の副業として始まった筆づくりが、原毛選別・穂首づくり...
ポストトゥルース時代における自由民権資料館の役割
はじめに 東京都町田市の北部にある自由民権資料館は、自由民権運動及び町田の歴史に関する資料の収集、保管、閲覧、常設展示、そして定期的な企画展開催を行っている文...
地域住民のサードスペースを担うコミュニティーアートの先駆者「イエローレン」の活動
はじめに 東京中目黒駅から徒歩10分強、西郷山公園近くのビルの一室にイエローレンがある。そこで通訳として働いている友人の声かけで2年ほど前にその活動を知った。多数...
TABFがもたらした「アートの民主化」
アートは誰のものか ZINEを含めたアートブックを取り扱う「TOKYO ART BOOK FAIR」(以下、TABF)は、年々規模を拡大している。 ZINEは単なる趣味的な出版...
一枚の和紙から生まれる造形文化――「桑名の千羽鶴」の技法と継承
1.はじめに――折紙文化における「桑名の千羽鶴」の位置づけ 折紙は、日本文化を象徴する造形表現の一つとして広く知られている。中でも鶴は、長寿や吉祥の象徴として古...