2026年3月

富澤 敏雄

浜離宮恩賜庭園の現代的景観の意義

1.はじめに 東京都の文化財庭園浜離宮恩賜庭園(以下浜離宮)は、旧芝離宮恩賜庭園(以下芝離宮)とともに江戸時代に造られた汐入の池泉回遊式庭園である。 都心にあ...

岸本 鉄平

矢切の渡しの生活の中での意味と文化的景観との共存

1.基本データと歴史的背景 矢切の渡しは東京近郊の観光地として有名な葛飾区柴又と江戸川を隔てて隣接する千葉県松戸市矢切を結ぶ渡船である。周辺は河川を横断する手段...

小林 裕光

生物多様性を育む空間「渡良瀬遊水地」

1.基本データと歴史的背景 生物多様性を育む空間として、渡良瀬遊水地を取り上げる。渡良瀬遊水地は、群馬、埼玉、栃木、茨城の4県にまたがる、面積33km2の日本最大の遊...

加藤 健一

若葉台団地にみる昭和後期住宅政策に関する考察-転換期に生まれた郊外団地の思想

はじめに 若葉台団地は1970年代に神奈川県住宅供給公社*1が開発した大規模住宅地であり、その背景には戦後から昭和後期にかけての住宅政策と都市計画思想の変化が反映さ...

濱本 博久

カバタ文化の価値づけと継承の仕組みに関する研究 ―針江生水の郷委員会の見学・保全活動を事例として―

1:基本データと歴史的背景 本報告書は、滋賀県高島市新旭町針江のカバタ文化と「針江生水の郷委員会」(2004年設立)による見学・保全活動を、地域文化資産の「...

石上 雅生

麻機遊水地の利活用と伝統漁法「柴揚げ漁」について

はじめに 近年、気候変動や温暖化の影響とみられる自然災害が各地で頻発している。静岡市の中山間地に位置する麻機遊水地(あさはたゆうすいち)【資料1~6】は、往時よ...

須賀 美喜子

黄金の絨毯に染まる町 ~銀杏のまち祖父江町~

1. 基本データと歴史的背景 「銀杏の町」と呼ばれる愛知県稲沢市祖父江町は、愛知県の西端に位置し、西を木曽川が流れ、対岸は岐阜県羽島市、南に海津市が隣接する。さら...

大家 義晴

宮水 ― 酒造用地下水の発見と縮小、そして保全の歩み ― 地下水文化資産としての評価 ―

1.基本データと歴史的背景 日本酒の品質は、米・麹・酵母・水という四要素によって構成されるが、その中でも水は発酵の進行や酒質の方向性をの方向性を決める重要な要...

米田 剛

「見えない建築」が描く地域の未来 ― 安藤忠雄「四季のアーケード」(青森市)のランドマークとしての潜在性と展望 ―

はじめに 青森市の国際芸術センター青森(以下、ACAC)には、世界的建築家・安藤忠雄が設計した「四季のアーケード」がある。ACACへと誘導する回廊であり、市民の芸術...

志岐 絵梨奈

博多旧市街ライトアップウォークにみる歴史景観デザインの価値と課題から見る文化資産評価報告書

1. 基本データと歴史的背景 福岡市博多区御供所町は中世・近世における博多商都の中心に位置し、聖福寺・妙楽寺・承天寺といった寺院が連なる寺町として発展してきた。こ...