東京

野村 知史

荻外荘復原・整備プロジェクト

1.はじめに 杉並区荻窪は閑静な住宅街であり、かつて多くの文化人が居を構え、現在その跡地は『大田黒公園』『角川庭園・幻戯山房』などとなって近隣住民の憩いの場とし...

武田 崇廣

銭湯は昭和の概念の聖域であり、昭和コミュニティの史跡である

1.現在の銭湯の状況と歴史的背景 2.有馬湯では昭和の営みが続いている 3.銭湯の営業を持続させる工夫 4.地域コミュニティとは、多種多様な施設の環である 5.町内に銭...

辻野 美香

「生活と供にあった占い本」と、「求められる占い行為に機能する今日の占い師」

はじめに、占いが広く流通し続ける状況には何らかの社会的な機能が存在すると考えるのが一般的である。しかし、占いの理論には科学的根拠が乏しいという見解とされること...

田中 健三

「将門塚」、第6次改修に見る伝統と創造

1:はじめに 「将門塚」は平安時代中期の「天慶の乱」で敗れた平将門の首を祀った塚である。1971年には東京都の旧跡にも指定されている。平将門は神田明神の御祭神・三...

岩井 啓助

多摩ニュータウンにおける「里山文化の継承と創造」の事例 -八王子市長池公園―

1.はじめに 東京多摩の丘陵地域が大規模開発された多摩ニュータウンの西部に八王子市長池公園(以下、長池公園)がある。この公園は市民の憩いの場として賑わうと同時に...

立花 雅子

「シモキタのはら広場」——都市に出現した野原の価値を考える——

はじめに 東京都世田谷区を走る、小田急電鉄小田原線(以下、小田急線)の下北沢駅南西口から徒歩3分の場所に、都市の駅前とは思えないような開放的な空間が広がっている...

小泉 登志代

風致協会が守り、演出する〜都内の名勝「洗足池」の四季

東京都大田区、東急池上線洗足池駅前に広がる緑と水辺。「洗足池」は日蓮聖人(1222~1282)や勝海舟(1823~1899)といった歴史上の人物とも繋がりが深く、歌川広重(1797~1858)...

奥抜 明美

王子狐の行列における文化的価値と今後について

王子狐の行列における文化的価値と今後について 1)基本データと歴史的背景 名称 王子狐の行列 開催場所 東京都北区王子二丁目三十番十四号 装束稲荷神社 東京...

勝城 啓之

江戸城内郭 ―人びとを触発し、みちびく日本最大の城郭―

はじめに 江戸時代の城とは、藩の領主が居住し、政をおこなう場所であった。領民は、容易に入ることが許されず、天守や櫓をながめ畏敬の念を抱いて暮らしていた。将軍の...

直江 恵利加

「これからの祭礼〜深川神輿を担ぐ人々と統一デザイン〜」  

はじめに 江戸三大祭りのひとつ、富岡八幡宮例大祭「深川八幡祭り」の神輿を担ぐ声は「わっしょい」に統一されている。江戸時代から江戸っ子たちのあいだで「神輿深川、...