東京
阿佐ヶ谷神明宮にみる、現代における神社の役割回帰
1.はじめに 文化庁の統計によると、神社の数は明治12年(1879年)から明治39年(1906年)にかけて20万社近くで推移していたが、明治末期に減少し、大正期から昭和13年...
中野区神明氷川神社の事例を通じて考える、日本の信仰文化と氷川神社
神道は、キリスト教や仏教のようなシンボルが存在しない一方で、地域の氏神として古くから祀られ、各地に大小ざまざまな神社が存在している。 その中で氷川神社は関東を...
新しい街 <品川・港南> での文化醸成 ~『シナハロ』の発展と持続可能性~
1. はじめに 『シナハロ』とは、『品川ハロウィン』の略で、JR山手線品川駅・高輪ゲートウェイ駅東側の東京都港区港南地区を中心に、芝浦・海岸地区と連携しながら開催さ...
高尾599ミュージアム 高尾山の豊かさを伝え、未来に残していくために
1. はじめに 私が居住する東京都八王子市には、観光スポットとしても人気を誇る高尾山が位置している。そのふもとで2015年に開館したのが、高尾山の魅力や情報を伝える...
「トーキョーアーツアンドスペース本郷」‐復興建築の保存と活用‐
はじめに 本稿では、文化資産の保存と活用の事例として「トーキョーアーツアンドスペース本郷」の建築物と活動を取り上げ、文化資産評価報告書を作成する(写真1)。また...
くめがわ電車図書館における文庫活動の考察~電車という空間がもたらす付加価値のデザイン~
はじめに 東京都東村山市にあるくめがわ電車図書館(写真1)は、引退した西武鉄道の車両(1)を使用した地域文庫である。住宅街に置かれた黄色い電車は目を引く存在感が...
痛みを希望へ変える眼差しをデザインする、『地域保健』の挑戦
はじめに 健康は人々の活動を支える重要な基盤である。また、その維持には課題の把握と改善策が不可欠である。森は、課題を「痛み」、改善策を「希望」と表現している*1...
日本科学未来館「インターネット物理モデル」に学ぶ展示デザインの未来像
はじめに 普段の生活で活用するのが当たり前となったインターネットは、1969年にアメリカの高等研究計画局(ARPA)で世界で初めて誕生したパケット通信コンピュータネッ...
アートパラ深川おしゃべりな芸術祭 ー 対話を通じて共生を目指す市民芸術祭
はじめに 「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭(以下、アートパラ深川)」は、東京都江東区の深川エリア(門前仲町、清澄白河、森下)と豊洲エリアで開催される、障がい...
「恵比寿ガーデンプレイス」から考察する 緑と建築景観デザインの融合とは
はじめに 本稿は、再開発施設として「恵比寿ガーデンプレイス」の成立した経緯と共に、都市空間における緑地のあり方や、他の都市再開発との比較、景観設計がどのような...