神奈川
相模里神楽垣澤社中 ー古き新しき伝統の伝承と展開についてー
はじめに 「相模里神楽垣澤社中」は、神奈川県厚木市に拠点を置く家元世襲制の神楽社中である。丹沢山地と一級河川の相模川に挟まれ、都心の程近くながらも自然豊かな環...
『上溝夏祭り』 地域でつくる持続可能な継承のかたち
はじめに 神奈川県相模原市中央区上溝地区で毎年7月に開催される「上溝夏祭り」は江戸時代から続く伝統のある夏祭りである(1)。柳田國男は、祭司と氏子によって行われ...
横浜港から世界中に輸出された横浜スカーフ
1.基本データと歴史的背景 基本データ 横浜スカーフは横浜の伝統工芸品である。横浜開港により世界中に輸出されてきた。横浜の地場産業として栄え、最盛期の1976年には...
横浜トリエンナーレ -芸術文化創造都市・横浜を牽引する芸術祭の意義と展望-
はじめに 近年日本各地で国際芸術祭が開催されており、その契機は2000年の「大地の芸術祭」(1)と2001年の「横浜トリエンナーレ」(2)である。こうした芸術祭は山間部...
浦賀レンガドックの価値と展望について
1)基本データと歴史的背景 浦賀レンガドックは、神奈川県横須賀市の浦賀にある、明治32年(1899年)に作られた、国内外でも貴重なレンガ作りの造船ドックの遺構である...
住宅街にたたずむ茶室「慈緑庵」―多胡夫妻から継承した内露地のランドスケープデザイン―
はじめに 神奈川県大和市の茶室「慈緑庵」(じろくあん)は市中の山居(1)であり、露地(2)は住宅街に囲まれた環境でありながらも世俗の関係性を断っている。千利休(1522~...
幕末の開港後、横浜は漆器の特産地であったことの意味を探る。
1. はじめに 先ごろ開かれた「近代輸出漆器に関する展覧会」(註1)では、横浜の開港後、静岡(駿河)および会津など各地で作られた漆器家具が横浜から輸出されていたこ...
旧東海道川崎宿からの歴史をつなぐ現在の街のデザインと景観
▪️はじめに 東海道五十三次といえば歌川広重の浮世絵が大変有名であるが、その中の一つである川崎宿の浮世絵は「六郷渡舟」として、川崎宿と多摩川を結ぶ渡し船と共に描...
日本舞踊の音源をデジタルの力で伝承する~百合山真人
序論 研究目的 本研究では、日本舞踊で使用される楽曲のアナログ音源をデジタルで残し、〈日本舞踊の好循環を生み出す〉試みについて調査研究する。 平成29年告示の小...
人々の希望を繋ぐアート&カルチャー体感地区としての横浜紅葉ヶ丘地区 ~横浜開港から今に続く歴史と県民、市民のための文化芸術ゾーン~
横浜紅葉ヶ丘地区(以下、「紅葉ヶ丘地区」という)は横浜市西区の横浜の観光地として人気の高いみなとみらい地区を望む丘陵地域に位置する。 最寄り駅から紅葉ヶ丘方面...