2026年3月

滝 葉子

遠い故郷を近所に-和光市「テーラワーダ・パリヤッティ僧院」をめぐる“やさしい居場所”-

はじめに 埼玉県和光市に所在するミャンマー上座部仏教寺院「テーラワーダ・パリヤッティ僧院」は、日本の住宅地に立地しながら、門や仏塔といったミャンマー仏教固有の...

荻原 義晶

氷川神社の活動に関する提言

東京都港区赤坂周辺には、氷川神社、日枝神社、乃木神社と名だたる神社が存在し、三つの神社は800m以内の至近距離に立地する。初詣の時期には日枝神社の25万人を筆頭にそ...

横川 綾

継承デザインとしての甲冑工芸 ――株式会社大越忠製作所「ボトルアーマー」にみる異分野協働の可能性――

はじめに 少子化や生活様式の変化、さらには大量生産品の普及により、日本の伝統工芸は深刻な転換期を迎えている。従来の用途や儀礼、生活文化と密接に結びついて成立...

中井 隆也

未来につなぐ古代の記憶 – しだみ古墳群とSHIDAMU 

1.はじめに 愛知県名古屋市の北東部に位置する守山区には、志段味(しだみ)と呼ばれる地区がある。その志段味地区の北東端、上志段味(かみしだみ)には「しだみ古墳群...

川又 陽菜

大内氏が築いた文化の継承 ― 萩市との比較を通じて

はじめに 1550年、フランシスコ・ザビエルは山口の街を訪れ、「国内でも一番大きな城下町の一つ」と評した(1)。西国の一地方都市に対してこのような評価が与えられた背...

長澤 まち子

みなかみ町「藤原盆」にみる途絶えた民芸品の価値と未来への継承の可能性

はじめに 日本各地には、地域の風土や生活に根ざした多様な民芸品が存在してきた。しかし近代化や生活様式の変化に伴い、その多くは姿を消し、現在では名称すら知られな...

森 妙子

謎の古高取「織部高取」の再現と伝承に挑む

はじめに 江戸初期に黒田藩御用窯として開窯した高取焼は400年の歴史を持つ。直方(のおがた)市は高取焼発祥の地であり、この初期のやきものを「古高取」という。織部好...

松井 康彦

「蒲原神社」の盛衰と「六郎の御託宣」について

・はじめに 新潟市中央区長嶺に鎮座する「蒲原神社」は、平安時代に編纂された『延喜式神名帳』に名を連ねる「青海社」(オウミノヤシロ)が発祥とされている。1)本報告は、「蒲...

持田 奈緒美

根付文化を未来へ-根付師・陽佳の創作活動と継承への取り組み

はじめに 「根付」は国際的に NETSUKE として知られ、世界的な美術市場やコレクターの間では高い評価を受けている*1。しかし、日本国内においてはその歴史的背景や造形美...

平林 愛

「マニラ湾 〜自然、開発と保護、人々の関心から成り立つ景観〜」

はじめに 開発による自然、景観破壊の問題は世界各国で聞かれる問題である。本調査報告書では、マニラ湾一体の景観を例に取り、保護、保存だけにとどまらない景観のあり...