埼玉
ヒアシンスハウスと別所沼公園―若き詩人が夢見た週末住宅のある風景―
はじめに 「ガラス窓の向うで 朝が 小鳥とダンスしています お天気のよい青い空」(立原道造 手製詩集『さふらん』より)(註1) 《ヒアシンスハウス》(以下「Hハ...
地域寺院に息づく記録文化ー長徳寺「寒松日暦」とキリシタン救出劇をめぐる物語性について
1. 基本データと歴史的背景 1.1. 寒松日暦(かんしょうにちれき)と龍派禅珠(りゅうはぜんしゅ) 「寒松日暦」は、臨済宗建長寺派の長徳寺(埼玉県川口市)住持で...
町中が役者「小鹿野歌舞伎」 歴史が辿った道のり
1 基本データと歴史的背景 昔から秩父へ通ずる主要道は「秩父往還」と総称され様々な人々の行き来があったため文化交流も盛んであった。「江戸の文化の吹きだまり」な...
川越まつり 〜次世代への継承〜
1.はじめに 埼玉県川越市で、毎年10月第3日曜日とその前日に行われる「川越まつり」。国内外から多くの観光客が訪れる山車行事の祭りである。その祭りであるが、戦時中...
川越の銘茶「河越茶」の復興活動について
1.はじめに 埼玉県の観光地として蔵造りの景観が人気の「小江戸川越」。 川越を代表する食べ物といえば、まず「さつまいも」と言いたいところだが、近年「河越抹茶...
埼玉県飯能市における「西川材」存続へのソーシャルデザイン
はじめに 埼玉県飯能市は市域の約75%を森林が占めており、長い林業の歴史がある。豊かな森林と人との共生によって、人々の暮らしや文化・歴史・産業が育まれてきた。飯...
所沢飛白勉強会の活動――所沢飛白再現のデザイン――
はじめに 埼玉県南西部に位置する所沢市では、かつて所沢飛白(かすり)(1)という銘柄の木綿の紺絣が生産されていた。昭和初期に生産が途絶えたこの絣の再現活動を行って...
さいたま市民の森グリーンセンター「リスの家」におけるバイオアートとアニマルウェルフェアの考察
1.基本データとバイオアートについて 埼玉県にあるさいたま市民の森「リスの家」は、大きなケージ内にリスが放し飼いされている無料の施設である。来園者は、自然に近...
川のある町越谷 ~弱点を活かした水辺の街づくり~
埼玉県越谷市「越谷レイクタウン」は造成し新たにつくられた街である。2008年に街開きをし約225.6haの敷地に現在約1000世帯・2万2千人が暮らす(註1)。...
見沼と竜神伝説の継承:さいたま竜神まつり会の伝統と未来
1.はじめに さいたま竜神まつり会(以下「竜神まつり会」にする)は、事務局をさいたま市浦和区高砂に構え、地域の伝統文化と竜神信仰を次世代に伝えることを目指し活動...