岩元 宏輔(准教授)2026年9月卒業時の講評
卒業研究レポート「文化資産評価報告書」に取り組まれたみなさま、大変おつかれさまでした。「何を文化資産と捉えるのか。」その答えとして、一つの絶対解があるわけではありません。長きにわたり受け継がれてきた歴史や伝統、今この時代に確かに存在している活動、人と人との関わり合いによって育まれている営み。未来に伝えていくに値するものは、皆さんの日常や関心の中も数多く潜んでいます。今回の卒業研究においても、そうした文化の広がりをあらためて感じさせてもらえる、多様な研究テーマに出会うことができました。
私が担当させていただいたレポートのテーマや調査対象は以下のとおりです。(順不同)
Dance Base Yokohamaのダンスを開く試み
人々の想いを紡ぐ自然溢れる西武ドーム〜ライオンズ75周年〜
如意輪寺(かえる寺)にみる信仰空間のデザインと地域文化資産としての価値
みんなの森 ぎふメディアコスモス ―人と地域をつなぐ公共文化施設の価値―
再解釈により、先住民文化が国民的飲料に「アルゼンチンのマテ茶」
ヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』――対象との対話による認識の更新――"
世界につながる「福山ばら祭」の歴史と未来ビジョン
「三嶋暦師の館 次代への継承」
『ぼくらのキョテン、泉北BASE』が作り出す、「不登校児」と「地域」の境界のデザイン
守り継ぐ景観の記憶 大宮公園における桜守ボランティア
箱根登山電車の車窓景観デザイン―スイッチバックと沿線アジサイが演出する「移動体験」の評価"
「下町」を軸とした「ほどほど」のまちづくり ― 神戸市 新長田地区
競技としてのポケモン:オンライン対戦環境の設計とコミュニティ文化の評価
動画投稿サイトにおける匿名的二次創作文化の文化資産的価値―ニコニコ動画を中心とする「野獣先輩」ミームの評価―"
卒業研究のたびに「今回は一体どのようなテーマや調査対象が取り上げられているんだろう」と、楽しみな気持ちで向き合うのですが、今回も、地域に根付く祭りやモノやコトの継承、公共施設やまちづくりや居場所づくりの実践、絵本、ダンス、プロスポーツ、鉄道、オンラインゲームやネット上の二次創作文化など、本当に幅広いテーマが取り上げられていました。
今回特に印象に残ったレポートを紹介します。
「三嶋暦師の館 次代への継承」
静岡県三島市のある「三嶋暦」という暦の歴史を伝える博物館を取り上げた研究です。
その成り立ちから丁寧に示した上で、その歴史を次代へと伝えていくことの意義や展示のあり方、さらには三島駅からの動線を含む景観にまで視野を広げ、多面的な観点から文化資産としての価値を考察されていました。
卒業研究は本学での学びの集大成であるとともに、これからも皆さんの身の回りに広がる世界をなお面白がり、問い続けていく出発点でもあると思います。「単位を取らなければいけない」というプレッシャーから解放された上での探究は、さぞかしワクワクすることでしょう!芸術教養学科で培ったまなざしや考察によって、これからの日々がなお彩りあるものとなっていくことを心から願っております。
私が担当させていただいたレポートのテーマや調査対象は以下のとおりです。(順不同)
Dance Base Yokohamaのダンスを開く試み
人々の想いを紡ぐ自然溢れる西武ドーム〜ライオンズ75周年〜
如意輪寺(かえる寺)にみる信仰空間のデザインと地域文化資産としての価値
みんなの森 ぎふメディアコスモス ―人と地域をつなぐ公共文化施設の価値―
再解釈により、先住民文化が国民的飲料に「アルゼンチンのマテ茶」
ヨシタケシンスケ『りんごかもしれない』――対象との対話による認識の更新――"
世界につながる「福山ばら祭」の歴史と未来ビジョン
「三嶋暦師の館 次代への継承」
『ぼくらのキョテン、泉北BASE』が作り出す、「不登校児」と「地域」の境界のデザイン
守り継ぐ景観の記憶 大宮公園における桜守ボランティア
箱根登山電車の車窓景観デザイン―スイッチバックと沿線アジサイが演出する「移動体験」の評価"
「下町」を軸とした「ほどほど」のまちづくり ― 神戸市 新長田地区
競技としてのポケモン:オンライン対戦環境の設計とコミュニティ文化の評価
動画投稿サイトにおける匿名的二次創作文化の文化資産的価値―ニコニコ動画を中心とする「野獣先輩」ミームの評価―"
卒業研究のたびに「今回は一体どのようなテーマや調査対象が取り上げられているんだろう」と、楽しみな気持ちで向き合うのですが、今回も、地域に根付く祭りやモノやコトの継承、公共施設やまちづくりや居場所づくりの実践、絵本、ダンス、プロスポーツ、鉄道、オンラインゲームやネット上の二次創作文化など、本当に幅広いテーマが取り上げられていました。
今回特に印象に残ったレポートを紹介します。
「三嶋暦師の館 次代への継承」
静岡県三島市のある「三嶋暦」という暦の歴史を伝える博物館を取り上げた研究です。
その成り立ちから丁寧に示した上で、その歴史を次代へと伝えていくことの意義や展示のあり方、さらには三島駅からの動線を含む景観にまで視野を広げ、多面的な観点から文化資産としての価値を考察されていました。
卒業研究は本学での学びの集大成であるとともに、これからも皆さんの身の回りに広がる世界をなお面白がり、問い続けていく出発点でもあると思います。「単位を取らなければいけない」というプレッシャーから解放された上での探究は、さぞかしワクワクすることでしょう!芸術教養学科で培ったまなざしや考察によって、これからの日々がなお彩りあるものとなっていくことを心から願っております。
