東京
品質にこだわるモノづくりが生み出す循環の力 ── 松山油脂の取り組み
はじめに 東京都墨田区に本社のある「松山油脂株式会社」は、社員15人の小さな石けん工場から30年でグループ売上高が100億円を超えたことで、最近多くのメディアに取り上...
異日常の内省空間──「アートリトリート」に見る都市型リトリートの文化資産的価値
はじめに 現代社会では、情報過多と社会の高速化により、個人が静かに自己と向き合う時間を確保することが困難になっている。SNSやリモートワークの普及により、私的空間...
東京芸術大学の新旧奏楽堂にみる音響空間のデザインと、音楽史上の演奏形態の変遷を考察する
1.新旧奏楽堂の基本データ 旧奏楽堂 東京芸術大学音楽学部の前身、東京音楽学校の施設として明治23年に建築された。 日本における音楽教育の中心的な役割を担ってき...
成城:洗練と安らぎが織りなす街の魅力
はじめに 東京都世田谷区に位置する成城は、都内有数の高級住宅地として知られている。「せたがや百景」にも選ばれた美しいイチョウ並木や桜並木、そして生垣や豊かな...
メカイ製作技術保存活動 ー多摩ニュータウンを対話でつなぐー
はじめに 高度経済成長期の旺盛な住宅供給に対し、東京都南多摩地域の4市(八王子市、多摩市、町田市、稲城市)にまたがる多摩ニュータウンが開発され、現在では人口22...
ゆるやかに「重なり、つなぐ」 ——新・多摩市立中央図書館と多摩中央公園の一帯のデザイン——
はじめに 東京都多摩市・多摩ニュータウンの魅力は、整備された住環境と、自然豊かな景観だ。しかし街は近年 “オールドタウン”と揶揄され(1)、見た目にも...
障害者との協働と共生のまなざしをつくる「華麗になるひののめぐみ焼きカレーパン」
はじめに 多様性の重要さが語られることの多い現代において、障害者(1)の社会参加は大きな課題のひとつである。障害者を単に社会的弱者として扱うのではなく、人々の意識...
阿佐ヶ谷神明宮にみる、現代における神社の役割回帰
1.はじめに 文化庁の統計によると、神社の数は明治12年(1879年)から明治39年(1906年)にかけて20万社近くで推移していたが、明治末期に減少し、大正期から昭和13年...
中野区神明氷川神社の事例を通じて考える、日本の信仰文化と氷川神社
神道は、キリスト教や仏教のようなシンボルが存在しない一方で、地域の氏神として古くから祀られ、各地に大小ざまざまな神社が存在している。 その中で氷川神社は関東を...
新しい街 <品川・港南> での文化醸成 ~『シナハロ』の発展と持続可能性~
1. はじめに 『シナハロ』とは、『品川ハロウィン』の略で、JR山手線品川駅・高輪ゲートウェイ駅東側の東京都港区港南地区を中心に、芝浦・海岸地区と連携しながら開催さ...