滋賀
「近江上布」ブランドの成立について
はじめに 『近江麻布史』にて、ナイル川流域で麻が栽培されていたというが織物生産の技術は西アジアからのものであり遺跡からはその痕跡が発掘されているとある。同じく...
「信楽まちなか芸術祭」のもたらしたもの 〜次世代につなげるシガラキマニア
はじめに 六古窯の一つである信楽は、300万年以前の古琵琶湖層の恵まれた陶土により、鎌倉後期から伝統産業の焼き物の町として今日まで連綿と続いてきた。今世紀に...
琵琶湖とヨシをつなぐ人の知恵
はじめに 日本地図で「滋賀県は何処」と言っても躊躇する人もいるであろうが、琵琶湖といえば、小学校の教科書にでも出てくるほど誰もが知る湖であると考える。その「琵...
滋賀県東近江市今町「天満神社」の春祭り~伝統行事の現状と継承~
1.はじめに 「天満神社」は、滋賀県東近江市今町にある田園地帯の神社であり、年間を通して大小様々な伝統行事が執り行われている。この中で最も規模が大きい「春祭り...
彦根城周辺の登録有形文化財を守るかたち
Ⅰはじめに 2020年からのコロナ禍の影響で彦根城周辺の観光事業も低迷している。このような状況の中で、彦根城周辺に点在する登録有形文化財の保護も厳しいものになってい...
滋賀の伝統食「鮒ずし」の継承と変化について
1: 積極的に評価しようとしている点 鮒ずしは魚とご飯を漬けて長期発酵させる発酵ずしの一種で、滋賀県の代表的な伝統食品である。匂いと酸味が強く、慣れない人には...
「絹弦」の伝統継承と中国伝統楽器への挑戦:株式会社丸三ハシモトの取り組み
はじめに 伝統的な和楽器に用いられる「絹弦」(註1)は邦楽文化を支えるプロダクトであり、その独特な音色を求めるプロ奏者から高い支持を得ている。一方、絹の文化を...
再興湖東焼
「再興湖東焼」は、2006(平成18)年に滋賀県伝統的工芸品(註1)に認定された近江の焼き物である。最初の湖東焼は、江戸時代後期の1829(文政12)年に彦根城下の商人絹屋...
文化的景観近江八幡水郷地区 地域資産の活用と協働について
はじめに 本研究では、湖国の原風景が残る滋賀県近江八幡市の水郷地区の地域資産を活用した白王町、島町と主に「おうみ未来塾」※1で結成された「ひょうたんからKO-MA...