神奈川

櫻庭 美奈子

古都の風致を保存するための活動としての事例 ~鎌倉風致保存会~

1.鎌倉風致保存会とは 神奈川県三浦半島の付け根に位置する鎌倉市(添付1)は、かつては幕府が置かれ、日本史の時代区分である鎌倉時代の所以となった町である。東京...

遠藤 恵

横浜山手西洋館「花と器のハーモニー」 〜“外国人居留地の面影が残るまち“としてのクロノトポス〜

はじめに 形ある物が永遠に存在することは不可能に近く、それは文化資産も同じである。開港の地・横浜の、港を見下ろす山手の丘は“異国情緒溢れる外国人居留地の面...

若野 勝喜

「かわさき産業ミュージアムが担う日本の産業発展の伝承」

1.基本データと歴史的背景 1-1.基本データ 名称 かわさき産業ミュージアム 運営自治体 神奈川県川崎市川崎区 特色 「特定の施設・建造物を持たずに、川崎区の全域...

佐藤 麻里

受け継がれる茶室「宝庵」―活用と保存の実践―

はじめに 北鎌倉の禅寺、浄智寺[1]。その谷戸の奥に建つ茶室「宝庵(ほうあん)」は建築から90年近くが経過した現在も大切に維持管理され、レンタル茶室として稽古事や...

森 裕美子

初黄・日ノ出町地区のアートによるまちの再生からみる~にぎわいのデザイン~

はじめに 横浜市中区初黄・日ノ出町地区(通称黄金町、以下黄金町)は、かつては違法売買春の街であった。この地域が短い期間で「違法売買春の街」から「アートのまち」...

三田 和紀

横浜市在住A氏による人生最期のライフデザイン (ACP実施の前後における絵の変化から見るライフデザインの変化)

2025年には団塊の世代が75歳以上となり、5人に1人が後期高齢者になる。国はこれに備えて住み慣れた街で最期まで暮らせる仕組みである「地域包括ケアシステム」[1]を構築し...

菅原 亮

相模の大凧についての文化資産評価報告書

1. 相模の大凧について 基本的データと歴史的背景 相模の大凧は天保年間から続く相模原市の伝統行事である。 元来は男子の誕生を祝った個人的な行事から始まり、地域...

矢澤 恵子

子どもに夢と希望とみらいを~横浜美術館・子どものアトリエのアクション~

はじめに 神奈川県横浜市にある横浜美術館は、1989年横浜博覧会の開幕に合わせ、みなとみらい21地区に開館した[1]。横浜美術館には、創設時から「子どものアトリエ」...

和田 理保子

川崎市が推進する産業観光「工場夜景」の魅力

はじめに 観光地などでは、イルミネーションやライトアップされた夜景を多く見かけるようになった。そうした中、少し趣が異なる夜景「工場夜景」が人気となっている。特...

横濱 英郷

横浜市山手地区 旧外国人居留地の生活文化的景観——後世に継承する価値

1はじめに 神奈川県横浜市中区の山手地区は、一八五八年に江戸幕府とアメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランスとの間で締結された「安政五カ国条約」により、箱...