大阪
八尾市にある茅葺屋根の和菓子店「興兵衛桃林堂」―未知の可能性―
はじめに 近鉄大阪線「近鉄八尾駅」から徒歩5分ほどの所に、まだ、いくらか古民家の残る町並みの先に風格のある大きな茅葺屋根の和菓子店興兵衛桃林堂はある[図1]。建...
関西・大阪万博にみる伝統の再評価と未来の展望
万国博覧会の歴史 2025年4月13日から同年10月13日まで大阪・夢洲において「日本万国博覧会(略称、大阪・関西万博)」が開催された。開催前から問題提起や議論がなされたが...
万博のレガシー 〜大阪・関西万博にみるコミュニケーションを強く意識したデザイン〜
1.はじめに 国際博覧会条約に則り大阪府大阪市此花区の夢洲で国際博覧会、略称「大阪・関西万博」が2025年に開催された。国際博覧会(以降、「万博」と記す。広義を指...
人形浄瑠璃文楽 -文楽人形の首(かしら)に内包する性根-
人形浄瑠璃文楽(以下、文楽)*1における文楽人形は舞台道具でありながら、舞台上では人形遣いによって芝居を演じる役者となる。文楽人形の「首(かしら)」*2には人間の...
千利休を源流とする堺の茶文化
1.基本データと歴史的背景 千利休(1522–1591)は、安土桃山期を代表する茶人であり、堺の町衆(商人層)を背景に茶の湯を大成させた人物である(註1)。利休は堺...
虚構であり続けることの難しさ ー鯛よし百番と飛田新地における元遊郭ー
遊郭建築は、その成立背景から、文化資産として評価されることが難しい対象である。多くの場合、それらは美化される(1)か、あるいは語られないまま風化していくかのいずれ...
知的で豊かな衣生活のために為せる事とは――ファッションの価値向上に努めて――
はじめに 近年、ファッションを学際的に研究する学問分野「ファッションスタディーズ」(1)が盛んである。東大や京大でも講義が行われ(2)、ファッションスタディー...
大阪日本民芸館から考える民藝とデザインを継なぐもの。
はじめに 現在居住している地域にある重要な文化施設として注目したのは、1970年度に吹田市の千里丘陵で行われた万国博覧会に出店した日本民藝館(大阪日本民芸館)に...
吹田だんじり祭から探る現代の地域コミュニティ形成:伝統行事の継承と市民主導運営の構造
はじめに 大阪市の北側に隣接する吹田市では2022年から「吹田だんじり祭」というだんじりを中心とした祭りが開催されている(1)。この祭りはだんじりを持つ各町会や、地域...
住宅密集地のアール・ブリュット ~アーティストとお母ちゃん~
1.はじめに 大阪市阿倍野区共立通は、古くからの住宅密集地である。その細い路地を進むと、カラフルな「Art」の看板がある教室や開放的なカフェがあり、掲示板には芸術関...